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PC-Webzine "from DIS" (2019年)

2019年02月号

『DX Innovation Forum』 Season.2 Powered by DIS 中四国レポート

IoT とAI の役割は人手の作業を支援することより正確に、早く、安全な業務を実現する

Azureには数多くのサービスがあるやりたいことを必ず実現できる

日本マイクロソフト 業務執行役員
マイクロソフトテクノロジーセンター
センター長 澤 円氏

日本マイクロソフト 業務執行役員 マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤 円氏はIoTとAIをテーマにアイデアソンとセミナーで講演した。
澤氏はIoTやAIを活用する意義について「例えば機械に故障が生じた場合、人手で故障箇所や原因を特定すると時間がかかるしコストもかかる。しかもミスやムラが生じるなど作業精度も低い」と指摘し、「人手の作業に必要な情報をIoTによって入手し、AIからアドバイスをもらうことで正確な作業ができるようになる」と説明した。さらに「IoTとAIは人手の作業を機械に置き換えるのではない」と強調した。
そして澤氏はIoTやAIの具体的なメリットについていくつかの事例を挙げて解説した。中でも象徴的だったのが高級自動車ブランドで知られるロールスロイスの事例だ。同社は航空機エンジンをはじめ船舶やエネルギー分野向け機械の製造を手掛けている。
澤氏は「同社はもはやエンジンを売るのではなく、使った分だけ従量課金したり情報提供したりするビジネスモデルになっている。それを実現しているのがエンジンに取り付けられた無数のセンサーだ」という。
これらのセンサーによって故障の予兆や部品の交換時期などを把握することができ、その際にモノとヒトの情報を組み合わせることで必要な部品やスキルを持つエンジニアの手配を含めて、最短のスケジュールで整備できる場所を提示する。さらに作業をする際のアドバイスも提示するなどのサービスを提供しているという。
澤氏は「IoTやAIはあくまでも情報とアドバイスを提供している。整備をいつするのか、どこでするのかは担当者の判断に委ねられる」と、IoTやAIの活用の本質を強調した。
そして澤氏は「紹介した事例は全てマイクロソフトのAzureが利用されている。現在のAzureには700 〜800種類ほどのサービスが提供されており、お客様がやりたいことを実現できるサービスが必ずある。さらにネットワークが使えない場所でもAzureを持ち運んで利用することも可能だ」とアピールした。

労働人口の減少と低い労働生産性をAIと5GでDXを加速して解決する

全データの90%は過去2年間に作成99%のデータが活用されていない

インテル執行役員
パートナー事業本部
本部長 井田晶也氏

インテル 執行役員 パートナー事業本部 本部長 井田晶也氏は歴史を振り返りながら産業革命の周期が短くなっていると指摘した。従来は100年周期の発明で変化を引き起こし産業革命へとつながってきたが、現在進展している第四次産業革命は前回の第三次産業革命から50年ほどしか経っていないと説明する。
さらに従来は蒸気機関や内燃機関といった動力の発明、進化によって産業革命が引き起こされてきたが、現在は周知の通りインターネットやワイヤレスネットワーク、そして多様なデバイスなどコミュニケーションの進化と変化が産業革命を引き起こしている。
現在はあらゆるモノがネットワークにつながるIoTと、そこで生成されたデータを有効活用するAIがデジタルトランスフォーメーションをけん引しており、それに伴って新しいビジネスも創出されている。
ただし問題もある。現在の世界中にあるデータの90%は過去2年間に生み出されたものだという調査結果があり、データ量やデータサイズの肥大化が加速している。しかしデータセンターに蓄積される膨大なデータは、わずか1%しか活用されていないという。つまり99%のデータはその価値が生かされてないのだという。
こうした状況においてインテルはAIと5Gを重点領域と定義している。5Gの普及を促進することで大量かつ大容量のデータを高速にやり取りできるネットワークを実現するとともに、今後も爆発的な増加を続けるであろうデータの価値を有効活用するためにAIの進化や活用の促進にも力を入れていく。
AIや5Gをはじめとした最新テクノロジーの活用によってデジタルトランスフォーメーションが加速すると井田氏は強調する。その重要性について「日本の労働生産性は非常に低い。今後、労働人口が減少していく中で、労働生産性の向上はすぐに取り組める課題だ。現在のITをはじめとした最新テクノロジーを活用すれば、必ず効果が得られる。インテルには働き方改革を推進する製品やテクノロジーがあり、日本の社会問題の解決に貢献できる」とアピールした。