PC-Webzine "from DIS" (2018年以前)
2017年10月号
クラウドが普及する中、各社が提供するクラウドサービスを組み合わせてユーザー企業に合った最適のクラウドを提供するサービス「DNTCloud Plus」が話題を集めています。クラウドサービスを組み合わせることの意味と効果について、大日光商事(DNT)の工藤・赤羽両氏にお聞きしました。
まず「DNT Cloud Plus」の概要をお聞かせ下さい。
左:取締役本部長 工藤 由也氏
右:営業部 赤羽 裕介氏
工藤氏(以下敬称略) キヤノンの中小オフィス向けクラウドストレージサービス「HOME Type-S」、マイクロソフトのSaaS型クラウドサービス「Office365」、アマゾンのウェブサービス「AWS」を組み合わせ、さらに弊社独自のサービス・サポートを付加することで、それぞれの企業様の現状に合った最適のクラウドを提供するサービスです。今やクラウドという言葉は広く普及していますが、では実際にクラウドを利用することでユーザーはどのようなメリットを得るのか、何をクラウド化すれば良いのか、まず最初にすべき準備は何かなど、クラウドを利用する道筋がまだよく見えていない企業様は多いのです。弊社の「DNTCloud Plus」は、クラウドをこれから利用しようとする中小オフィスにとって格好の入門クラウドであり、また企業成長に応じてクラウドを進化させる有力なツールであり、さらに大規模クラウド活用を目指すための拡張ツールでもあります。
組み合わせた3社のクラウドサービスは重なる部分もあるようですが。
赤羽氏(以下敬称略) それぞれ広く普及しているクラウドサービスですので、サービスとして重なる部分があるのは当然で、組み合わせることなく一社のサービスだけで目的を遂行することは可能です。しかし「HOME Type-S」がAWSを利用したキヤノンの独自サービスとして中小オフィスで普及しているように、各サービスにはそれぞれ得意とする分野が異なります。「HOME Type-S」についても、基本的にIDは5個で容量は10GBという制約を設けて月額2千円という普及価格を実現していますが、価格もさることながら使い勝手の良さが最大の特徴です。従来使ってきたPCファイルと全く変わることのない操作性を実現しており、クラウド入門には最適です。しかしあくまでもクラウドなので、突然のPCクラッシュなどの際にも安全で、これでクラウドの威力を実感したという企業様も多いのです。クラウドの威力を実感してさらに大規模なクラウドを目指す場合にも、サービスの選択や契約、各種設定などすべて弊社が支援します。
「Office365」は少しイメージが違いますが。
工藤 弊社では「Office365」はあくまでクラウドサービスとして位置付けています。「Office365」はクラウドで提供されるOfficeアプリケーションではなく、クラウドにOfficeアプリケーションが付加されたサービスであるというのが弊社の考え方です。アプリケーションを利用する中でデータはクラウドで常に同期されており、万一トラブルが生じた際にも瞬時に直前の状態に戻せるなど、安全性の確保をはじめとするクラウドならではのメリットが重要です。企業様によっては「Office365」を「MS Office」とのコスト比較で判断されるケースもあるようですが、「Office365」の本質をご理解いただくことでこのような誤解は解消します。
月刊ITビジネス情報誌「PC-Webzine」では、DISグループの最新情報を「fromDIS」というコーナーで掲載しています。こちらのページでは「fromDIS」に掲載されたトップニュースなどを一部ご紹介しています。
また、「PC-Webzine Degital Book」では、本誌掲載記事を電子bookでご覧いただけます。合わせてご覧ください。