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PC-Webzine "from DIS" (2018年以前)

2017年04月号

PARTNER TOUR スマートフォンで手軽にバス到着時刻が把握できる「BUSit」

バス停案内システム「BUSit(バスイット)」が注目されています。バス停に貼られたステッカーに、スマートフォンやタブレットをかざすだけでバスの到着時間を多言語で表示することから、利用者目線に立ったバス停案内システム として全国的な広がりを見せています。開発元であるタウンクリエーションの前紅三子社長にお聞きしました。

従来のバス案内システム とBUSitはどこが違うのですか。

社長 前 紅三子氏

バス利用者の目線に立つという意味で、従来のバス案内システム とは全く異なるシステムです。従来のバス案内システム との最大の違いは、スマートフォンを利用することで誰もがいつでもバス到着時間を正確に把握できるということです。長年住み慣れた地域であっても、自分が頻繁に利用するバス路線以外は知らない人が殆どです。ましてや外国からの旅行者などが路線バスを利用することなど至難の技です。これでは公共交通機関としてバスの可能性は限られます。誰もが手軽に使えて役に立つ─これがBUSitの最大の特長です。

BUSitの利用の仕方を教えて下さい。

バス停に貼られたステッカーにスマートフォンをかざすだけです。このステッカーにはNFCタグが埋め込まれていますので、専用アプリは不要です。到着情報は時刻以外に、ノンステップや車いす対応などの車両情報、運行経路、バスの走行位置などが確認できます。iPhoneやiPadはNFCに対応していませんので、QRコードで読み取ることになります。表示言語は現時点で、日本語、英語、韓国語、中国語から選択できます。バス停がわからない場合は、スマートフォン・タブレット・PCなどで「バスイット」で検索すると、「現在地からバス停を探す」「バス停名で検索(ひらがな・漢字)」が表示されますので、バス停にいなくてもバスの到着時刻が確認できます。BUSitは無料でご利用いただけます。

BUSit開発の経緯をお聞かせ下さい。

私はバス会社のITシステムを長年担当してきた経験から、バス案内システム の限界を強く感じてきました。少子高齢化が進む日本の社会における公共交通機関としてバスの重要性が高まる中、利用者がより使いやすい環境を実現するにはどうすれば良いかを考えてきました。そしてIT環境もモバイル化が進み、小型高性能のスマートフォンが普及し、さらには近距離無線通信としてNFCが一般化するに至り、私が温めていたBUSitの構想が実現できると判断しました。そこでBUSit構想の特許を取得した後、BUSitの開発会社としてタウンクリエーションを2013年6月に設立し、本格的な事業展開を開始しました。利用者目線によるバス案内システム については、各バス会社様もその実現に意欲をお持ちであったことから、まずは広島県のバス会社様への採用が相次ぎ、次第に他府県へと広がっています。最近はオンデマンドタクシーやコミュニティバスその他、路線バス以外の活用分野も広がってきました。

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