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PC-Webzine "from DIS" (2025年)

2025年10月号

PARTNER TOUR ドライバーの勤務状況をリアルタイムで把握「Navisia乗務員時計」

2024年4月より働き方改革関連法に基づき、トラックドライバーにも時間外労働の上限規制が適用された。制度開始から1年以上が経過し、法令違反に対する行政処分も見られるようになっており、コンプライアンスの重要性はますます高まっている。一方で、ECサイトの利用拡大などにより荷物量は増加しており、現場では業務の効率化が急務となっている。こうした複雑な課題を解決するサービスとして、ナブアシストでは運送業向け労働時間管理クラウドサービス「Navisia乗務員時計」を提供している。

運送業の労務管理を効率化する

ナブアシストは、特定業界の課題に対応するソリューション「Navisia」シリーズを提供している。こうした事業を展開している同社は、提携運送事業者と共同開発し、2019年に運送業向け労働時間管理クラウドサービス「Navisia乗務員時計」をリリースした。

Navisia乗務員時計はスマートフォンやデジタルタコグラフと連携し、ドライバーの運転時間や拘束時間をリアルタイムで可視化するクラウドサービスだ。連続運転可能時間や停止時間残余といった運行に関わる残余時間がスマートフォンに表示され、ドライバーは自身の勤務状況を把握できる。ドライバーの勤務時間に対する意識改善を促せるのだ。また、運行管理者は拘束時間や運転時間、休息取得状況、現在地といったドライバーの現在の状況を一覧で確認可能だ。さらに運送業界特有の改善基準告示「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」と労働基準法の双方に対する法令遵守状況を同時にチェックできる。業務効率化とコンプライアンスの確保につなげられるのだ。

Navisia乗務員時計は点呼業務を支援する同社のロボット「点呼+(プラス)ロボット版」とも連携できる。ロボットが運行管理者の代わりにドライバーの出退勤時の問診やアルコールチェック、免許証確認を行い、休息時間が不足していれば警告を表示する。運行管理者の業務負担の軽減につなげられるのだ。

荷待ち時間を正確に把握

2025年5月には、Navisia乗務員時計のオプション機能として「待機時間管理オプション」がリリースされた。待機時間管理オプションは、荷物の積み込みや引き取り時に発生する荷待ち時間を自動で集計する機能だ。「働き方改革関連法により、自動車運転業務にも時間外労働の上限規制が適用されました。この規制により、ドライバーの勤務時間を短縮する必要が生じ、結果として運送できる荷物の量も減少しています。そのため、業界全体で業務の効率化が求められています。中でも荷物の積み込みや引き取り時に発生する荷待ち時間は、ドライバーの勤務時間を圧迫する大きな要因です。待機時間管理オプションを活用することで、正確な荷待ち時間を把握し、業務の効率化につなげられます。さらに、運賃交渉や待機料金の請求にも活用できます」と、ナブアシスト ロジスティクス事業部 DXソリューション部 システム二課 坂本哲也氏は待機時間管理オプションのメリットを語る。

最後にナブアシスト ロジスティクス事業部営業部 ロジスティクス営業課 課長 吉澤和顕氏は「当社では点呼システムや基幹システムなど、多様なソリューションを提供しています。今後はマスターデータや実績データの連携を強化し、事業部全体でデータを蓄積・活用していきます。このデータ活用を通じて、運送業界全体の課題解決とデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に貢献します。そして、違いを明確にして、ニッチトップの地位を確立していきたいですね」と意気込みを語った。

  • ロジスティクス事業部
    営業部
    ロジスティクス営業課 課長

    吉澤 和顕 氏
  • ロジスティクス事業部
    DXソリューション部
    システム二課

    坂本 哲也 氏

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