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PC-Webzine "from DIS" (2025年)

2025年05月号

PARTNER TOUR 生成AIをセキュアに利用可能「MAKOTO」

2022年11月にOpenAIのChatGPTが公開されて以来、生成AIはすでに多くの企業や組織で導入・活用が進んでいる。しかし生成AIの導入に当たり、何から手を付けて良いか分からない、セキュリティ面に不安があるといった課題を持ち、二の足を踏んでいる企業があることも事実だ。さらに生成AIを導入した後も、従業員が生成AIの利用方法が分からず、社内で活用されるか分からないという不安もあるだろう。こうした課題を解決するのが、ミツイワの生成AIサービス「MAKOTO」だ。

利用データを用途別に管理

ミツイワはICT機器の販売やネットワークの設計・運用などの事業を展開する企業だ。2024年7月25日に創業60周年を迎え、AIなどの新規事業も開始した。新規事業の一つが、セキュアな生成AIサービス「MAKOTO」だ。

MAKOTOの特長は三つある。一つ目が高いセキュリティ機能だ。MAKOTOは、高いセキュリティを持ちデータを再学習に利用しないAzure OpenAI Service下で稼働する。さらにMAKOTOで使用する顧客のローカルデータは、顧客が所有しているストレージに保管する。データの外部流出のリスクを低減し、外部からの不正アクセスを抑止しているのだ。

二つ目がRAGの活用だ。社内のローカルデータをアップロードすることで、MAKOTOは企業内部の知識を基にした回答を行える。社内のローカルデータは、用途別に「ライブラリ」に分類して登録する。MAKOTOにチャットするとき、目的にあったライブラリを選択することで、より精度の高い回答を得られるのだ。ライブラリは個別に閲覧・編集権限を設定できる。特定の職位や部署のみ参照できる資料を格納したライブラリに閲覧権限を設定することで、職位や部署を問わずにRAGを活用可能だ。

三つ目が「タスク」機能だ。よく使うプロンプトを「タスク」というテンプレートとして登録できる。例えば、MAKOTOの音声認識機能で会議の音声データを文字起こしさせ、議事録を作成させるというタスクを登録すれば、誰でも同じフォーマットで議事録を作成可能になる。タスク機能によって、業務の標準化・効率化につなげられるのだ。

AI活用の定着を促す伴走型支援

ミツイワ デジタルイノベーション推進本部 デジタルイノベーション企画開発部 AI開発推進課 池田真菜氏は、MAKOTOの優位性について次のように語る。「管理者の人数やアップロードするファイル数に制限はありません。また安価にサービスを利用でき、導入前の無償トライアルも実施しているため、初めて生成AIを使う企業さまも導入しやすいサービスです」

また同社では、MAKOTOの活用を促すための支援を行っているという。「当社では従業員にMAKOTOの環境を配布しており、そこで得たナレッジやノウハウをお客さまに共有するといった伴走型支援を行っています。また当社のコールセンターの経験豊富なスタッフが、MAKOTOの使い方などの問い合わせを受け付ける有償サービス『プレミアムサポートサービス』も提供しています。情シスといった社内の生成AI活用を促進している部門に問い合わせの負担がかかってしまう問題を解決できます」と、同社 取締役 CDO(Chief Digital Officer)兼 情報セキュリティ統括管理者 稲葉善典氏は話す。

最後にダイワボウ情報システム(DIS)に対する期待を、同社 デジタルイノベーション推進本部 デジタルイノベーション企画開発部 AI戦略推進課 長嶋啓太氏は「DISさまの販路を通じて、DISさまのパートナーさまにMAKOTOを知っていただき、一つでも多くのエンドユーザーさまの業務効率化を実現したいですね」と語った。

  • 取締役 CDO(Chief Digital Officer)
    兼 情報セキュリティ統括管理者

    稲葉 善典 氏
  • デジタルイノベーション推進本部
    デジタルイノベーション企画開発部
    AI戦略推進課

    長嶋 啓太 氏
  • デジタルイノベーション推進本部
    デジタルイノベーション企画開発部
    AI開発推進課

    池田 真菜 氏

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