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企業情報

PC-Webzine "from DIS" (2024年)

2024年07月号

PARTNER TOUR 企業における生成 AI の活用を促進「HBA AI エコシステム」

2022年11月にChatGPTが登場して以来、企業活動において生成AIの活用は生産性向上のために必要なものとなっている。しかし企業活動に生成AIを導入するに当たって、セキュリティへの懸念や、どの業務に生成AIを導入すれば良いかという疑問など、複数の課題が発生している。導入後も、UIが分かりづらい、使いづらいといった要因で社員に使ってもらえないケースがあるだろう。そうした課題を解決してくれるのが、HBAが提供する生成AIを活用したサービス群「HBA AI エコシステム」だ。

企業内部の情報も回答可能

HBAは、北海道内の地方自治体や民間企業などさまざまな顧客に対し、基幹システムの開発やデータ保管といったITソリューションを総合的に提供する企業だ。その同社が新たに展開するサービス群として、生成AIを活用した「HBA AI エコシステム」がある。HBA AI エコシステムの中心となるのが、ChatGPTを利用できるサービス「CHAT GEAR」だ。

CHAT GEARの特長について、HBA イノベーション推進室 次長 長濱立朗氏はこう語る。「CHAT GEARの特長は三つあります。一つ目は、大規模言語モデル(LLM)に外部知識を拡張し、生成結果の信頼性と安定性を向上させる技術『Retrieval-Augmented Generation』(RAG)を使用していることです。そのため、社内のローカルデータをCHAT GEARに学習させれば、企業内部の知識を基にした回答を行えます。二つ目は、共有機能です。CHAT GEARを用いて質問と回答のやりとりを行うと、そのやりとりの内容が掲載されたWebページが自動で作成されます。CHAT GEARのシェアボタンを押すことで、やりとりの内容が掲載されたWebページのURLが発行されます。今までChatGPTの回答を他人に共有するときは、ChatGPTの回答をコピー&ペーストしていた方が多いでしょう。ですがCHAT GEARはURLを貼り付けるだけでChatGPTの回答の共有が可能です。三つ目は、セキュリティです。質問内容はAIに学習させないため、自社のノウハウに関わる質問をしても、情報漏えいを気にする必要がありません。また、Azure上にサービスを構築できるため、Azureの高度なセキュリティも利用可能です」

文字起こし内容の編集を簡単に

音声データの文字起こしを行うサービス「Yomi oto」も、HBA AI エコシステムの一つとして展開予定だ。Yomi otoは、録音時間の5分の1程度の分数で文字起こしを行える。さらに話者分離機能や、文字起こしされたセンテンスをクリックすると該当箇所の音声を再生できる機能を備えることで、文字起こし内容の編集が行いやすい。文字起こし内容が話者ごとに表示される分かりやすいUIを採用しているため、内容の把握も容易だ。またChatGPTと連携すれば、文字起こし内容の要約もできる。

長濱氏は「CHAT GEARとYomi otoは、2024年度上期中に外販を開始予定です。今後は、CHAT GEARを中核に機能の追加や派生サービスの開発を行い、世の中の生成AIの活用を加速させていきます」と展望を語る。

最後に同社 イノベーション推進室 パブリックタスクグループ 渉外担当 石山徳彦氏は「今後もHBA AI エコシステムをはじめとした、当社の独自製品を開発していきます。開発した独自製品は、ダイワボウ情報システム(DIS)さまの販路を通じて拡販していきたいですね」とDISに対する期待を語った。

  • イノベーション推進室
    次長

    長濱 立朗 氏
  • イノベーション推進室
    パブリックタスクグループ
    渉外担当

    石山 徳彦 氏

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