PC-Webzine "from DIS" (2024年)
2024年05月号
ハイブリッドワークの定着やフリーアドレスの普及により、社内外問わずノートPCを持ち歩くビジネスパーソンが増えた。そうした時代の流れに合わせて軽量なノートPC が多くリリースされているが、ほかの持ち物と比べるとやはり重さが負担になりすい。ノートPC のほかに資料やタブレットもかばんに入れたら、さらに重量が増して従業員の機動性が落ちてしまう。こうした現代特有の悩みを解決するために、スマホでの業務遂行を実現し、ノートPC の持ち歩きを不要にするのが、NTTテクノクロスが提供するクラウドサービス「ココナワーク」だ。
従業員の機動性を向上
NTTテクノクロスはビジョンに「NTT研究所と世界の先進技術を融合し、お客様と未来を共創し続けるソフトウェアリーディングカンパニー」を掲げ、顧客のビジネスシーンに最適なソリューションを展開している。そうしたビジョンの下で提供を行っているのが、スマホを活用してPC作業ができるクラウドサービス「ココナワーク」だ。
NTTテクノクロス ビジネスイノベーション事業部 第一ビジネスユニット アシスタントマネージャー 佐伯浩美氏は、ココナワークの提供を開始した背景をこう語る。「フリーアドレスの導入をはじめ、働く場所の自由度が増したことでノートPCは業務に欠かせない存在になりました。しかし移動のたびにノートPCを持ち歩くと、荷物が重くなり、さらに紛失のリスクもあります。そこで、軽量なスマホでノートPCと変わらない業務を安全に実現するココナワークを開発・リリースしました。これにより従業員の機動性が上がり、より手軽にどこでも仕事が行えるようになります」
PCにとらわれない業務を実現
ココナワークは、スマホを外部モニターにつなぐことで、DaaSやオフィスPCへスピーディーに接続が行える。初期設定済みのWindows10をOSとしたDaaSをセットで提供する「ココナワーク」と、利用中のオフィスPCを接続先として使用する「ココナワーク セルフ」の二つのプランを用意する。ココナワーク/ココナワーク セルフは、iOS 16~17(iPhone 13系以降)のスマホで操作可能だ。
外部モニターに加え、Bluetoothで接続するキーボードやマウスを顧客側で用意すれば、ノートPCと変わらない環境で業務が行える。もしキーボードなどが用意できない場合でも、スマホから文字入力やマウス操作が行えるのだ。
NTTテクノクロス ビジネスイノベーション事業部 第一ビジネスユニット マネージャー 北島憲男氏は、ココナワークの特長をこう話す。「ココナワークにより、PCにとらわれない働き方を実現できます。スマホを使って手軽に素早く業務を開始可能です。DaaSになじみがないお客さまには、利用中のPCを活用可能なココナワーク セルフがお薦めです。使い慣れた環境をそのまま利用できるので、抵抗感を抑えて導入が行えるでしょう」
続けて北島氏は、ココナワークを「PCを利用した業務であれば、業種・業界を問わず利用が可能です。例えば、忙しい管理職の社員が帰社することなく、モニターを備えた外出先のテレワークブースで決済業務を行うといった活用が想定できます」とアピールする。
最後に佐伯氏は、ココナワークの展望を次のように話した。「現在は外部モニターへの接続が必須ですが、今後はスマホだけでPC業務が行えるようにしていきます。より多くのお客さまに、スマホだけでも快適な業務が行えるという発見をもたらす製品にブラッシュアップしていきます」
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ビジネスイノベーション事業部
第一ビジネスユニット
アシスタントマネージャー
佐伯 浩美 氏 -
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ビジネスイノベーション事業部
第一ビジネスユニット
マネージャー
北島 憲男 氏
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