ダイワボウ情報システムは国内最大級のIT専門商社です。

ダイワボウ情報システム株式会社

企業情報

PC-Webzine "from DIS" (2024年)

2024年05月号

PARTNER TOUR システム開発時の注力すべき工程に注力する「SAAP」

システムの開発を外部に委託すると、受託会社と議事録や仕様書、内示書の確認といった煩雑なやりとりが発生する。また、委託側で作成した仕様確認書の内容が不十分だった場合、委託側の要望が受託会社に上手く伝わらず、想定とは異なるシステムが完成してしまう可能性がある。これらの課題を解決するのが、A-ZiPが自社開発のノーコード・ローコード開発ツール「SAAP」を利用して行うスクラッチ開発だ。

ノーコードによるバグの減少

A-ZiPは、企業向けの基幹システム・業務システムを中心に、要件定義からアフターフォローまでを一気通貫で対応する企業だ。

同社は、自社開発のノーコード・ローコード開発ツール「SAAP」を利用したスクラッチ開発を行うことで、顧客に高品質なシステムを提供している。

SAAPを利用したスクラッチ開発の特長は三つある。一つ目は、要件定義、ヒアリング段階におけるシステムの見える化だ。SAAPはノーコードで即座にデモプログラムを作成できるため、顧客は要件定義の段階で実際のシステムを見ることが可能だ。顧客と共に実際のシステムの仕様を確認することで、認識の齟齬を減らせるのだ。結果として、完成したシステムが顧客の想定したものと異なるというシステム開発で発生しがちな問題を防げる。さらに手戻りを減らすことで、金銭的な問題で搭載が難しかった複雑な機能や、使いやすさ・分かりやすさを追求したUI画面を、従来と同じ費用の中で追加可能だ。

また、顧客は早期から実際のシステムの画面を確認できることで、システム導入後のイメージを早期の段階でつかめるのだ。システム導入後、顧客は素早く操作に慣れ、安定稼働期に入れる。

二つ目はシステムのバグの減少だ。バグの原因の一つに、ソースコードを人の手で書くことがある。SAAPはノーコードで高機能なシステムを作成できるため、人の手でコーディングする箇所を減らせる。結果としてバグの減少につながり、高品質なシステムを作成できるのだ。さらに作成時のバグが少ないため、顧客がシステムを導入した後、システムの不具合を最小限に抑えられる。その結果顧客は、不具合に端を発する問い合わせ対応の負担軽減が可能になる。

三つ目はシステムのクラウド化だ。SAAPを用いて業務システムを作成すると、Access用のフォームとレスポンシブWeb画面が作成され、データベースはMicrosoft Azure上に構築される。そのため顧客は、容易に業務システムをクラウドに刷新可能だ。加えて、データがAzure上に構築されることで、優れたセキュリティ機能やバックアップ・リストア機能といったAzureのメリットを享受できる。

業務システムの作成に特化

SAAPを利用したスクラッチ開発の優位性について、A-ZiP 執行役員 マーケティングディレクター 三鍋俊介氏は次のように話す。「優位性は二つあります。一つ目は、業務システムの作成に特化していることです。もともとSAAPは基幹系業務システムを作成するために開発されたツールなので、伝票明細型フォーム・伝票番号統制といった伝票処理を前提とした機能や、権限管理・排他制御といった複数人利用を前提とした機能が標準で搭載されています。そのため、複雑な機能を持つシステムをお客さまへ提供することが可能です。二つ目は、SAAPの開発環境にAccessを利用していることです。SAAPを活用することで、企業で多く使用されているAccessやExcelベースのアプリケーションやシステムを刷新できます。さらにSAAPを使った開発では、モダンな開発言語をはじめとした新たな技術を習得する必要がありません。そのため、若く優秀なSEを早期に育成し、お客さま業務の理解に時間をかけることでお客さまへの長期サポートを実現できています」

最後に今後の展望について、三鍋氏は「引き続きSAAPで全国の企業さまにより良いシステムを提供していきます。もしSAAP使って自社開発にチャレンジしたいという企業さまには、ぜひSAAPのトライアルを利用してもらいたいです」と語った。

  • 執行役員 マーケティングディレクター
    三鍋 俊介 氏

image.php?file=from_dis.343.1.png

月刊ITビジネス情報誌「PC-Webzine」では、DISグループの最新情報を「fromDIS」というコーナーで掲載しています。こちらのページでは「fromDIS」に掲載されたトップニュースなどを一部ご紹介しています。
また、「PC-Webzine Degital Book」では、本誌掲載記事を電子bookでご覧いただけます。合わせてご覧ください。