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PC-Webzine "from DIS" (2022年)

2022年07月号

PARTNER TOUR 室内の空気環境を一元管理「二酸化炭素濃度計 WaKaYo」

島根に拠点を構えITソリューションの開発、販売を手掛けるテクノプロジェクトは1984年の創業以来、企業の業務効率化に貢献してきた。今回は、感染症や熱中症対策に役立てられる二酸化炭素濃度計「WaKaYo」を紹介する。開発のきっかけは、松江工業高等専門学校との共同研究だった。

NDIR方式で正確な測定を実現

テクノプロジェクトは、島根を拠点にITソリューションを提供しているIT企業だ。近年では「しまねにもDXを!」を掲げ、「室内換気IoT」や「鳥獣捕獲罠監視IoT」「スーパーマーケット需要予測AI」などのデジタル技術を開発し、地域社会の変革に取り組んできた。そうした中、2020年7月から島根県のITを支援する事業の一環として、松江工業高等専門学校と共同で、教材やセンサーなどの研究開発を開始した。テクノプロジェクト 新ビジネス推進室 室長 藤原邦弘氏は「共同研究によって、二酸化炭素濃度を計測する機器は多く出回っているものの、室内の空気環境を一元管理できるデバイスはあまり存在しないことに気付きました。ダイキンの『第26回 現代人の空気感調査』によると、コロナ禍によって『空気』への意識は以前よりも重要になったと回答した人は63.3%にも上るそうです」と話す。そこで開発したのが、二酸化炭素濃度計「WaKaYo」だ。

WaKaYoは、濃度計の測定精度に大きな影響を及ぼすセンサーの性能にこだわって作られている。この点について、同社 カスタマーリレーション部 部長 平野康代氏は「センサーは、島根県内で製造しており、品質の高いスイス製の部品を使用しています。赤外線量の情報をもとに気体の濃度を測定できる『NDIR方式』を採用しました。本測定方式により、空気中の二酸化炭素濃度をより正確に測定できます」と話す。

WaKaYoは、PCやスマートフォンとWi-Fiのアクセスポイントを経由して接続できる。専用端末を用いなくても、離れた場所からWaKaYoを設置した室内の二酸化炭素濃度や温度、湿度をリアルタイムで確認可能だ。また、PCやスマートフォンに計測したデータの時間による変化を折れ線グラフで表示できる。平野氏は「過去の二酸化炭素濃度を調べることで、濃度が高くなる時期や時間帯を把握できます。こうしたデータをもとにあらかじめ換気するタイミングを決められます。WaKaYoなら室内の空気環境の一元管理を実現できます」と導入メリットを話す。

熱中症対策にも効果を発揮

WaKaYoの導入メリットは、二酸化炭素濃度の測定だけにとどまらない。日本生気象学会による「日常生活における熱中症予防指針」に基づいて熱中症リスクを評価し、警告を表示できる「熱中症アラート」機能を搭載。室内の二酸化炭素濃度や温度が上昇し、熱中症になるリスクが高くなった場合には、管理画面に警告を表示したり、指定した従業員にメールで危険性を通知したりできる。

さらに、WaKaYoとQRコードを併用した運用がお薦めだと話すのは、同社 カスタマーリレーション部 島田 咲氏だ。「例えば、貸会議室にWaKaYoとQRコードを設置し、訪れたお客さまがQRコードを読み込めば、これから使用する会議室が正常に換気されているのか、熱中症の危険性はないのかを確認できます。貸し切りバスにWaKaYoとQRコードを導入いただいた事例もあります」(島田氏)

現在、WaKaYoを1カ月無料で試せるトライアル機器の貸し出し・設置キャンペーンを実施している。藤原氏は「ダイワボウ情報システム(DIS)さまと連携し、WaKaYoの測定精度の高さや運用のしやすさなどを周知し、パートナーさまに広めていきたいと考えています」と展望を語った。

  • 新ビジネス推進室 室長
    藤原 邦弘 氏

  • カスタマーリレーション部 部長
    平野 康代 氏

  • カスタマーリレーション部
    島田 咲 氏

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