PC-Webzine "from DIS" (2022年)

Key Words

DX-Readyを導く4項目
Cloud-Ready
DX-Readyな環境構築のためには、柔軟性と俊敏性を兼ね備えたクラウド基盤の実装は不可欠。既存システムからDX-Readyにステップアップするためのヒントについて、クラウドにフォーカスして解説するセッション。

Security-Ready
急速にクラウドサービスの利用が拡大したことで、従来型のシステムでは処理能力の低下やセキュリティリスクの増加を招く可能性がある。進むクラウドシフトに対応するネットワークやセキュリティについて、様々な視点から解説していくセッション。

Collaboration-Ready
労働力不足などの課題に直面する地方都市。その課題を解決するため、社内外とのコラボレーションや新しい働き方の重要性が増している。多様で柔軟な働き方や生産性向上を促進するコミュニケーションツールや、新しい働き方を実現する上で不可欠となるセキュリティについて解説していくセッション。

Digital-Ready
あらゆる業界でデジタルへの取り組みが進んでいる半面、業務フローやそれらの仕組みのデジタル化に着手しているユーザーは、まだまだ少ないのが現状だ。デジタル化への次のステップに進むため、オンライン学習への取り組みが進む教育DXや、ペーパーレス・業務フローのデジタル化を促進している企業の事例などから、Digital-Readyへのヒントを提案していくセッション。

keynote

「DX 仮想クラウド基盤」で実現するモダンなインフラ環境
本講演では、DISが提供するVMware vSphereベースのIaaS「DX仮想クラウド基盤」を支えるヴイエムウェア、AWSと、中小企業のネットワーク及びセキュリティを支えるシスコシステムズによるリレーセッションを実施し、それぞれの企業のクラウド戦略とDISとともに広げるクラウドビジネスについて語られた。

VMware のJames Forrester 氏は「企業のクラウド活用は、単一のクラウドであるモノクラウドから複数のパブリッククラウド、プライベートクラウド、エッジクラウドを組み合わせたマルチクラウドへとシフトしています」と指摘する。その話を引き継いだヴイエムウェアの神田靖史氏は「マルチクラウドは今後20年間のデジタルビジネスの標準になるでしょう。当社は多くの企業でIT人材が不足している中で、人的リソースを抑えつつ一貫性のある運用を継承できるインフラとして、『VMware Cloud on AWS』の提供を行っています」と語る。

このVMware Cloud on AWS はその名の通り、AWS のグローバル・インフラストラクチャ上で提供されている。Amazon Web Services のRima Olinger 氏は、VMwareとAWSの協業が4年目を迎えたことに触れ、「4半期ごとにVMware Cloud on AWSに新機能を追加し続けています。VMware Cloud on AWSを導入したお客さまは、ITインフラストラクチャを改善し、ビジネスを拡大させるという大きな価値を実現しています」と話した。

シスコシステムズからは、ネットワーク＆セキュリティについての講演が行われた。Cisco SystemsのDave West氏は「サイバー脅威はデジタル化のスピードを反映しています」と指摘する。Cisco Systems 鎌田道子氏は「コロナ禍のパンデミック以降、従来はオフィスなどの拠点が中心であったビジネス環境が、インターネット／クラウドが中心になるなど変化しています。当社ではクラウドセキュリティ『Cisco Umbrella』『Cisco Duo』や、クラウド管理ネットワーク『Cisco Meraki』を提供しており、お客さまのハイブリッドワークをクラウド管理型ソリューションによりシンプルな管理を実現します」と語った。