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企業情報

PC-Webzine "from DIS" (2021年)

2021年10月号

PARTNER TOUR 顔認証技術で情報漏えいの抑止と勤務時間を記録する「テレワークサポーター」

働き方改革やコロナ禍を機に、多くの企業で導入が進んでいるテレワーク。時間や場所にとらわれることなく、柔軟な働き方が実現できるというメリットがある一方で、情報漏えいといったセキュリティリスクや従業員の労働時間が把握しづらいことなどへの懸念のためにテレワークの導入を躊躇する企業もある。そこに目を付けたのが、独自の顔認証技術を用いてテレワークの課題を解決するキヤノンITソリューションズのクラウド型テレワーク支援サービス「テレワークサポーター」である。

マスク着用でも認証可能

「先進ICTと元気な社員で未来を拓く“共想共創カンパニー”」というビジョンを掲げ、顧客をより深く理解し、寄り添い、共に新しい価値を創り出す企業としてソリューションの開発や提供を行うキヤノンITソリューションズ。製造・流通ソリューション/金融・社会ソリューション/デジタルイノベーション/ITプラットフォームの四つの事業部門体制で、大企業から中小企業まで幅広いニーズに応えた製品を提供している。

同社は、研究開発にも力を入れており、数理、言語処理、映像解析、AIといった技術の研究を行う国内有数のR&D本部を保有する。長年にわたり蓄積された研究成果は多くの製品に生かされている。「テレワークサポーター」はキヤノンの顔認証技術とR&D本部の映像解析技術を組み合せて製品化しているという。

テレワークサポーターは、PC付属のカメラ映像で操作者の顔認証を常に行い、第三者のなりすましやのぞき込みを検知するとPC画面をブラックアウトして情報漏えいのリスクを抑えられる。通常時は在席/離席を判別して勤務ログを残すことで勤怠管理に役立てられる。「2017年にリリースし、その後も機能強化に努めています。現在、コロナ禍の影響で常にマスクの着用が求められるようになりました。2021年7月にリリースした新バージョンでは、マスクを着用して顔の一部が隠れた状態での顔認証の精度を向上させました。照明が暗い環境や逆光などの照明環境の影響も抑えています。さらに、サブモニターの利用時に横を向いた場合や手元にある資料の確認でうつむいた場合など、さまざまな顔の角度の認証も可能になりました。従業員によって異なる労働環境に柔軟に対応できるのがテレワークサポーターの魅力です」とキヤノンITソリューションズ 加瀬弘充氏は説明する。

  • ITプラットフォーム営業統括本部
    ITサービス営業本部
    本部長 前田貴純氏

  • ITプラットフォーム営業統括本部
    ITサービス営業本部 ITサービス営業部
    営業第一課 渡辺裕美氏

  • ITプラットフォーム技術統括本部
    ITサービス技術本部 NWサービス技術部
    加瀬弘充氏

安心・安全なテレワークを実現

テレワークサポーターの最大の特長は“常時”顔認証を行っていることだ。PCにインストールし、PC所有者の顔写真を登録すると、テレワークサポーターを立ち上げている間は常にPC付属のカメラで撮影した画像で顔認証を行い、操作者が本人であるかを認証する。本人以外の第三者を検知すればPC画面を一時的にブラックアウトすると同時に、第三者の顔写真とのぞかれたPC画面のスクリーンショットを撮影し、管理者に通知する仕組みだ。加えて、在席/離席の状況を自動で判別してログが記録される。1日の勤務実態の把握や長時間残業の防止などに役立てられる。

「PC付属のカメラを常時起動していると言うと、監視されているといったイメージを持つ人もいるでしょう。テレワークサポーターは、従業員の様子を撮影しているのではなく、顔認証を行っているだけです。従業員のプライバシーはしっかりと守られています。万が一、インシデントが発生した非常時のみ、静止画を記録し、情報漏えいなどのセキュリティリスクから企業を守るのがテレワークサポーターの役目です。トライアルも受け付けていますので、ぜひ一度お試しください。導入も簡単です」と同社 渡辺裕美氏はアピールする。

コロナ禍によって多くの企業でテレワークの導入が進み、テレワークサポーターの引き合いも大いに増えたという。導入の理由は「勤務実態を把握したいが、どうすればいいのか分からない」といった勤怠管理に関する課題、「テレワークを導入したいが、情報漏えいが心配」といったセキュリティに関する課題の解決だ。テレワークサポーターはこの二つの課題を同時に解決できるのだ。「テレワークは、導入の有無で求人者数が変化するなど雇用の確保にも影響を与えています。ニューノーマル時代を見据えて事業を継続していくためにも、テレワークサポーターは大いに貢献できるサービスと言えるでしょう」とキヤノンITソリューションズ 前田貴純氏は語った。

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