PC-Webzine "from DIS" (2020年)
2020年01月号
アイテック阪急阪神株式会社
現在、全国各地で再開発が進められており、ビルやマンションの建設が相次いでいる。しかし増加するビルやマンションの点検や設備管理を担う人材の不足が深刻化しており、現場では作業を効率化することで対応件数を増やしたいという要望が増えている。アイテック阪急阪神が提供する図面管理・情報共有システム「SPIDERPLUS」(スパイダープラス)だ。
現場の点検・管理業務を効率化
阪急阪神東宝グループで情報システムの開発から運用までをトータルサービスで提供するアイテック阪急阪神は、鉄道分野で培ったソリューション開発・運用能力を生かして建設や不動産、医療・ヘルスケアなどへと事業領域を拡大して成長を続けている。
同社が販売する「SPIDERPLUS」は建設現場での電気・空調・衛生などの設備工事も含めた施工記録・管理業務を効率化するソリューションとして開発された。図面や資料などの紙の文書を電子化したものをクラウドサーバーに登録し、モバイルデバイスから簡単に必要な情報を閲覧したり、検査内容を記録し、報告書として提出したりでき、現場での業務を大幅に効率化する。こうしたSPIDERPLUSの機能を応用し、ビルやマンションの点検・設備管理に活用するための機能が加えられた。
SPIDERPLUSは点検・管理システムをクラウドサービスで提供し、iPadなどのモバイルデバイスで効率よく業務が行える環境を実現している。現場では点検や障害対応に必要な情報がモバイルデバイスで閲覧でき、作業や障害対応の内容をモバイルデバイスに入力することで本部への報告が完了する仕組みだ。
現場で業務を完結できて残業削減
SPIDERPLUSには図面管理機能、電子黒板機能、帳票出力機能、巡回点検機能、日報機能、出勤簿機能、障害情報機能などが用意されており、現場の業務をペーパーレス化して作業の工数と時間を削減し、生産性を大幅に向上する。
SPIDERPLUSの利用効果について同社は、残業や休日出勤の原因となっていた写真の整理や帳票作成にかかる時間が大幅に削減できることで、働き方改革の推進に貢献するという。
さらに手書きの作業がなくなり、検査データの記入(入力)や写真の整理といった作業を現場で完結できるようになることでミスを削減でき、業務効率の向上につながる。また現場の担当者に対してクラウドサーバー経由でモバイルデバイスの画面に表示されている図面上に具体的な指示を遠隔から出すことができ、管理者の指導・監督も効率化できる。
今後、SPIDERPLUSはビルやマンション、鉄道のメンテナンス会社をはじめ不動産会社、警備会社、清掃会社などへ拡販する計画だ。
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新事業連携推進室 部長
永柳 隆氏 -
ソーシャルソリューション事業本部
ファシリティソリューション部 部長
青山 浩昭氏 -
新事業連携推進室 事業連携推進課長
森田 利政氏 -
新事業連携推進室 事業連携推進課 主事
宮田 康平氏
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