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PC-Webzine "from DIS" (2019年)

2019年12月号

PARTNER TOUR AI議事録作成サービス「AI Conference」

東日本エリア
エス・アンド・アイ株式会社

ITインフラの構築やコンタクトセンター向けサービス、そしてクラウドサービスの提供までを手掛けるエス・アンド・アイは、アイ・ビー・エムのWatsonを活用した議事録作成サービス「AI Conference」を提供している。コンタクトセンター事業で培ったノウハウが生かされたAI 商材だ。

音声認識のノウハウを生かす

インテグレーテッドソリューション本部
コグニティブソリューション 統括部長
佐々博音氏

ネットワークやサーバー仮想化基盤の構築からワークスタイル変革ソリューション、そしてクラウドサービスなどを提供するエス・アンド・アイが、AI系の事業を立ち上げたのは2年半ほど前。日本アイ・ビー・エムなどが主要株主であることを強みに、AIプラットフォームのIBM Watsonを活用したAI /アナリティクスサービスをラインアップし、拡販に努めてきた。

その状況について、エス・アンド・アイ インテグレーテッドソリューション本部 コグニティブソリューション 統括部長の佐々博音氏は次のように話す。
「AI系の事業の立ち上げから引き合いが多いのは、コンタクトセンターのAI化です。通話内容の自動テキスト化や禁則ワードの自動検出などによる応対品質の向上や管理業務の効率化とともに、AIの適切な導入までをサポートしてきました。音声認識のノウハウが蓄積していく中で、一般の業務においてそうした知見を生かしたサービスの提供はできないかと考えたところから生まれたのが、議事録作成サービス『AI Conference』です」

音声認識を利用した議事録作成サービスは、昨今、各社から続々と提供が開始されている。そうした中で、今年の2月にリリースされたAI Conferenceは、どのような特長を備えているのだろうか。佐々氏は、「競合サービスで足りていないと判断した部分を補ったサービスに仕上がっています」とアピールする。

学習データの作成を支援

AI Conferenceは、IBM Watsonを活用した会議支援ソリューション「AI Minutes for Enterprise」をさらにカスタマイズした議事録作成サービスである。会議時にAI ConferenceがインストールされたPCやiPhoneを使うことで、やり取りされる会話の内容をリアルタイムでテキスト化できる。ホスト役の従業員がPCの画面上で「ミーティングルーム」という場を作成し、そのURLを会議参加者に共有することで、いつでも音声認識を利用した会議が始められる。テキスト画面はLINEのようなチャット形式で表示される。
「発言は話者ごとに認識してテキスト化できます。最大で25名までの会議に対応しています。
一つの発言単位で音声を再生することも可能なので、テキストだけでは伝わりにくい発言のニュアンスも確認できるのです」(佐々氏)

26言語に対応していて、会議を行いながら画面上でリアルタイムに翻訳されたテキストを表示させられるのも特長だ。「日本語以外の言語を話すメンバーとの会議において、発言内容の確認やスムーズな理解をサポートします」(佐々氏)

このような機能が用意されているAI Conferenceのさらなる優位性として佐々氏は、専門用語や独特の言い回しなどの高い学習機能とともに同社の支援体制を挙げる。
「各企業で使用される独自の固有名詞や略語などについて、辞書・文章学習をお客さま自身で実施でき、その都度、音声認識の精度を高められます。当社は、コンタクトセンター事業で培った音声認識分野の知見を生かして、AIの学習データ作成を専門とする組織『CORPUS factory』を昨年3月に開設しているのですが、そのCORPUS factoryが学習データの作成や認識精度の向上を支援します」

人手不足が顕著になる中、AI Conferenceは議事録作成の効率化・簡素化、そして会議自体の質の向上という側面で、企業の業務改革に寄与するサービスになりそうだ。「AI Conferenceを利用すれば、これまで議事録を作成する役割に従事していた従業員の方を、会議に参加させることが可能になります。より創造的な業務への人員配置が実現するのです」と佐々氏はAI Conference導入におけるユーザーメリットを伝える。

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