PC-Webzine "from DIS" (2019年以前)
2019年04月号
西日本エリア
沖縄クロス・ヘッド株式会社
地震などの自然災害のリスクが非常に低い沖縄県はIT 基盤の運用に最適な場所だ。そのメリットを生かして沖縄クロス・ヘッドは自社保有のデータセンターでDR(Disaster Recovery)に必要な場所と設備、サービスをワンパッケージ化して月額でサービス提供している。それがバックアップクラウド「OCH POWER BCPパッケージ」だ。
遠隔バックアップを月額提供
国内外より観光地として人気が高い沖縄県は、甚大な被害をもたらす自然災害が非常に少ない。例えば沖縄本島において1923年以降、震度5以上の地震は一度も観測されていない。また国内主要都市から物理的に完全に隔離されており、自然災害等の同時被災リスクもない。こうした沖縄県の利点はIT基盤の運用に最適であることは言うまでもない。
そこで沖縄クロス・ヘッドは沖縄本島の宜野座に構築された日本初の本格的公設データセンターを利用して、地の利を生かしたクラウドバックアップ「OCH POWER BCPパッケージ」を提供している。
OCH POWER BCPパッケージには日本ヒューレット・パッカード(HPE)のHCI製品「HPE SimpliVity」専用サービスとストレージ製品「HPE Nimble Storage」専用サービス、そして「Oracle Database」専用サービスがある。
いずれもユーザーが資産を保有することなく、サービスとして月額で利用できることが共通の特長だ。その中でお勧めしたいのがメインサイトが停止してもバックアップサイトでビジネスを継続できるHPE SimpliVity専用サービスだ。
このサービスはHPE SimpliVityを運用する顧客に対して沖縄クロス・ヘッドのデータセンターに顧客ごとに専用のHPE SimpliVityを設置して双方を接続することで、簡単かつスピーディーにバックアップサイトが構築できる。
遠隔地にバックアップサイトを運用する場合、従来のソリューションではデータの伝送に時間がかかり全てのデータをバックアップすることは難しかった。またバックアップから稼働環境を稼働させるリストアにも従来のソリューションでは半日から1日ほどかかる。
沖縄クロス・ヘッドの古堅宗真氏は「HPESimpliVityはオールフラッシュ構成のストレージやハードウェアによる重複排除機能、高いCPU利用効率などにより遠隔地へのバックアップが高速に行えます。例えばディスク容量が500GBのVMならば圧縮と重複排除で最適化した場合、最速3秒でバックアップが完了し、リストアも数分で済みます」と説明する。
手間・コストを大幅に削減
HPE SimpliVity専用サービスにはHPE SimpliVity のリモートコピー先を提供する「シンプルバックアップ」と「DR(ディザスタリカバリ)」の二つのメニューがある。シンプルバックアップはバックアップが必要なVMを遠隔地に保管することに特化したサービスだ。DRはメインサイトが災害や障害等で停止した場合、沖縄クロス・ヘッドのデータセンターに取得しているバックアップデータからシステムを稼働して業務を継続するサービスだ。
沖縄クロス・ヘッドの上田桂子氏は「バックアップサイトを構築する際、場所やデータセンターの選定、回線やサーバー、機器の調達などコストと手間がかかります。当社のOCH POWER BCP パッケージは自社保有のデータセンターと回線、サーバーや各種機器等、さらには運用管理までをワンパッケージで提供しており、お客様は資産を一切保有することなく月額でサービス利用できるメリットがあります」とアピールする。
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技術統括 開発部
システムエンジニアグループ
プリセールスチーム
古堅 宗真氏 -
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営業部 部長代理
上田 桂子氏
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