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PC-Webzine "from DIS" (2018年以前)

2018年12月号

PARTNER TOUR 高校の成績処理に特化した「成績処理システム」生徒の人生を左右する処理を安全確実迅速に

山形県は庄内地方を中心に事業を展開するキューブワン情報は、文教システムの中でも「成績処理システム」をパッケージ化して県内の高校を主力としたユーザー層から評価を高めています。キューブワン情報に「成績処理システム」の人気の秘密と今後の展開をお聞きしました。

まず「成績処理システム」開発の経緯をお聞かせ下さい。

左:社長 芳賀 吉徳 氏
右:公共ソリューション部 部長 丸山 秀一 氏

芳賀氏(以下敬称略) 酒田市や鶴岡市を中心とする庄内地方を地場にICT事業展開を行う弊社にとって、お話があった案件にはすべて対応させていただく全分野対応が基本です。その中でも実績の高いのが、文教関連、JA関連、民間企業関連で、特に文教関連システムは弊社の得意分野となっています。文教では校務システム関連の受託開発が中心ですが、今から14年ほど前に、ある高校から、成績処理だけを抽出した「成績処理システム」を低予算で作って欲しいとの要望がありました。その学校ではそれまで、EXCELに堪能な先生が成績処理を担当されていたのですが、その先生が異動されたことで、EXCELで作られた独自システムをうまく扱えなくなったとのことです。そこで「成績処理システム」の開発に着手しました。その中で弊社が調査したところによると、校務システムを導入している高校はごく少数で、多くの高校では先生がEXCELで成績を処理していることから、同様の問題があちこちで生じていることが判明しました。そこでどの高校にも対応できる「成績処理システム」パッケージの開発に取り組みました。

先生の異動がなければEXCELによる成績処理でも問題ないのですか。

芳賀 EXCELは便利な表計算ツールで、その利便性は周知の通りで、機能の奥行きも深いと思います。しかしあらゆる表計算に使える汎用性が基本ですので、処理には何らかの形で手作業が伴います。この手作業を充分に注意して行えば問題はないのでしょうが、手作業にはうっかりミスの可能性は皆無ではありません。ある高校のケースによると、内申書がどうもおかしいのではないかと大学側からの指摘があり、慌てて調査したところ、セルの選択が1行ずれていたとのことで、この指摘によって危うく難を逃れたということです。EXCELに詳しい先生の異動の問題を含め、やはり人力に依存しないシステムの構築は重要で、組織におけるIT活用の基本だと考えます。

御社の「成績処理システム」の最大の特長をお聞かせ下さい。

丸山氏(以下敬称略) 先生が自分達でさまざまな設定を簡単に行えるという柔軟性と使い易さです。オーダー型の従来の成績処理システムでは、何か変更が入るたびにシステム販社に対応を頼む必要が生じ、これは面倒な上にコストもかかります。そこで入力する項目や評定赤点の自動計算、順位の計算その他、システムの設定がパラメーターを利用して先生が簡単に設定できるように工夫しました。設定できるパラメーターの主なところは、学期制(2学期/3学期)、学科・コース(普通科/総合学科/各種コース)、設定段階(5段階/10段階と変更設定)、欠時超過判定(欠時超過の自動判定基準)、認定区分(通期/半期)、欠時の集計(帳票に試験/累計単位で出力)などです。これによって、学校ごとに異なる処理方法に対して、先生主体での設定が可能になります。設定そのものが面倒だという高校には、設定をすべて弊社が行う「SE導入パック」も用意していますが、運用に合ったシステムを先生が簡単に設定できるところに大きな評価をいただいています。

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