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PC-Webzine "from DIS" (2018年以前)

2017年12月号

PARTNER TOUR 閃きで、未来をつくる 防災無線の未来をつくる「ハンディ・コスモトーク」

インターネット回線を利用したIP通信が普及する中、日本におけるIP通信の草分けとも言えるサークル・ワンは、スマートフォンをIP通信端末として利用できる小型IP通信機「ハンディ・コスモトーク C250TR」を投入するなど、防災をはじめとする対多数端末通信の世界に変革をもたらしています。IP通信が拓く世界について、一丸敏雄社長にお聞きしました。

まず小型IP通信機「ハンディ・コスモトーク」についてお聞かせ下さい。

社長 一丸 敏雄氏

従来の防災無線の限界を破る新たな小型IP通信機として開発したものです。防災用をはじめとする拠点間の一斉通話には従来、MCA無線やデジタル無線が利用されていたのですが、これを受信するには専用の防災端末が必要で、人口の多い地域ではコスト的にも全家庭への端末配布など不可能です。そこで、すでに普及目覚ましいスマートフォンを防災端末として機能させ、「ハンディ・コスモトーク」との間で通信を可能にしたことが最大の特徴です。具体的には、専用アプリを無料ダンロードしたスマートフォンが「ハンディ・コスモトーク・ミニ」という防災端末となり、「ハンディ・コスモトーク」との間で通信が可能になります。通信回線はNTTドコモのFOMAを利用しますので、免許その他の煩わしい手続きは一切不要で、自治体は「ハンディ・コスモトーク」を利用して住民のスマートファンに対して防災情報を流すことができます。自治体はもちろんのこと、その可能性が注目されて最近は企業や商店などからも引き合いが増えています。

防災情報は音声で流れるのですか。

音声でもデータでも可能です。FOMAをはじめとするモバイル通信網はすでに社会的インフラと言えるほどに身近な存在となっていますが、このモバイル通信における音声通信とデータ通信は設備を異にした個別のサービスとして提供されています。だから東日本大震災や熊本大震災など非常時には、大混雑が予想される地域の音声通信網には発信規制をかけることが多いのです。しかしこれでは防災用には使えません。一方、データはパケット通信で行われますので混雑時にも効率が落ち難く、非常時にも規制をかけることはありません。そこで「ハンディ・コスモトーク」では、音声をデータに変換してパケット化して送信、スマートフォンなど端末側でこのパケットデータを音声に戻して音声情報を通信します。この変換処理には多少の時間が必要ですので、パケットによる音声通信には1秒弱のタイムラグが生じますが、実用的には全く問題ないレベルです。

「ハンディ・コスモトーク」の価格を教えて下さい。

ハード機器を販売するのではなく、システムハウスとして利用料をいただくことが弊社ビジネスの基本です。「ハンディ・コスモトーク」の利用料については、販売代理店様によって多少の違いはありますが、一ヶ月につき2,000円前後が目安となっています。殆どの自治体はすでに防災無線親局システムをお持ちですが、この既存システムをそのまま活用して、スマートフォンやタブレットなど住民の身近な生活端末に防災情報を流すことが低コストで実現するということで、導入が相次いでいます

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