PC-Webzine "from DIS" (2018年以前)
2017年06月号
新潟県は柏崎市を拠点に地域展開と全国展開を併用する創風システムは、AI、IoT、クラウドなど先端分野でも積極的な取り組みを開始しました。「まずは身の丈に合ったAIやIoTが大切」と語る竹内 隆専務に同社のビジネス戦略をお聞きしました。
まず御社の概要をお聞かせ下さい。
株式会社創風システム 専務
竹内 隆氏
弊社は情報通信の可能性に魅せられて1988年に創業し、今年で30年になります。自治体をはじめさまざまな業種・業態のシステム開発を手掛けながら、インターネットプロバイダー事業にも参入するなど、時代の要請に応じたビジネスを展開してきました。業務用ソフトウェア開発、情報通信ネットワークの構築、システムの保守/サポートサービスが弊社ビジネスの3本柱です。柏崎市を中心とする地域密着が弊社ビジネスの基本ですが、特定業種向けのオリジナルパッケージソフトが全国に普及するなど、地域と全国のバランスをとった戦略を進めています。最近はクラウドやIoT、AIなどの最新技術にも積極的に取り組んでいますが、これらを活用することによってお客様がどのようなメリットを得るのか、これを具体的に提案することが大切だと考えています。
具体的な提案はどのようにするのですか。
どの分野でどのように活かせるかをまず明確にすることが重要です。プロバイダー事業を考えても、弊社のKISNETはすでに25年にわたって地域に貢献してきました。この間の環境の変化は言うまでもなく、プロバイダーの役割も変化しました。そこで弊社はプロバイダー事業を手掛けてきた技術チームを新たにクラウドインテグレーションサービス担当としてクラウドビジネスを立ち上げました。これはマイクロソフトのAzureを核とした法人対象のクラウドサービスで、サーバーおよびネットワーク経験の豊富なチームだけに順調なスタートを切ることができました。
御社のクラウドサービスをご紹介下さい。
まずはオンプレミスからクラウドへの移行のお手伝いを行います。お客様企業が従来利用していたコンピュータシステムを入れ替える際、オンプレミスではなくクラウドを選択されるケースが多いという現実に対処したもので、クラウドサーバーとしてAzureを利用します。既存のオンプレミス資産をそのままクラウドに移行できるので、ユーザー様にも安心して取り組んでいただけます。Azureによるクラウドビジネスによって、弊社は回線接続事業者からASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)へと移行したことになります。数年前から準備を始めていたとはいえ、弊社にとって新たなサービスであるクラウドが順調にビジネスとして成長しているのも、今まで取り組んできたシステム開発の経験と技術の蓄積によるところが大きいように思います。
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