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PC-Webzine "from DIS" (2018年以前)

2016年09月号

IoTサービス第一弾「トイレsearching」が話題沸騰

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レンジャーシステムズがIoTの具体的なアプリケーション第一弾として開発したトイレ空室検索サービス「トイレsearching」が話題を集めています。「トイレsearching」を立ち上げた木村秀一執行役員に、IoTビジネスの展望をお聞きしました。

まず「トイレsearching」をご紹介下さい。

執行役員 monoコネクト事業部 部長 木村 秀一氏 執行役員 monoコネクト事業部 部長 木村 秀一氏

オフィスやショッピングモール、交通機関、イベント会場その他さまざまな施設における混雑時のトイレの問題は誰しもご経験がおありだと思います。そこで、トイレの空き状況を手持ちのスマートフォンなどから即座に確認できるのが「トイレsearching」です。センサーをトイレ個室の各扉に取り付け、ゲートウェイ経由で空き状況を常時モニターします。利用者は近辺の空室トイレをいつでも把握でき、運営側は来場者により安全・快適な環境を提供できるというものです。

開発のきっかけを。

MVNO構築支援サービスが弊社の主力事業ですが、これに関連するIoTコネクティング事業も大きな成長が期待できる分野として期待しています。しかしIoT(Internet of Things)は言葉が先行する割には、すべてのモノがネットワークにつながることが私達の生活にどのように関わってくるのかがまだよく実感できません。そこで弊社はIoTを実践するサービスとして、「monoコネクト」を提案しています。この「monoコネクト」の具体的なアプリケーションとして開発したのが「トイレsearching」です。

「monoコネクト」についてご説明下さい。

すべてのモノがネットワークにつながるには、つなぐためのセンサーやゲートウェイなどのデバイスが必須で、しかも大量に必要です。これらを大量に使うためには、デバイスの大幅な低価格化が不可欠です。つまり低価格デバイスが実用化されないことにはIoTは夢の話なのです。そこで弊社はIoT専用の低価格デバイスを開発、これを基に「monoコネクト」サービスを開始しました。「monoコネクト」は、人や物の動き、温度、明るさ、湿度、CO2濃度その他さまざまな状態を検知する各種センサーと、センサーからのデータを集約してクラウドに送る専用小型ゲートウェイを組み合わせたIoTコネクティングサービスです。

ではデバイスの価格を教えて下さい。

BLEビーコンマグネットセンサーが単価3千円以下、BLE/WiFiゲートウェイが単価1万円以下で、市場に出回る既存製品に比較して数分の1という価格を実現しました。低価格を実現できた理由は、IoT用に機能を絞り込んでデバイスを設計したことによるもので、機能はいたってシンプル、CPUも必要充分な能力のものを採用しています。低価格化を目指した機能の絞り込みは部品点数の削減につながり、故障率を大幅に低下させる効果をもたらしています。「トイレsearching」も同じデバイスを利用するのですが、この場合はハードとサービスライセンス込みのパッケージ商品ですので、センサーの価格は同じですが、ゲートウェイは1万6千円以下になります。月額費用はセンサーが100円/個、ゲートウェイが200円/個です。

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