PC-Webzine "from DIS" (2025年)
2025年08月号
ハイブリッドワークが定着した企業において、固定電話の対応は課題になりがちだ。働く場所を問わないからこそ、会社宛ての電話に出られないケースが増えている。しかし受電業務のために出社を必須にすると、従業員の手間になってしまう。そこでクラウドPBXの導入を検討したいが、多くのクラウドPBXは導入すると電話番号を050から始まるものに変えなければならないのだ。こうした代表番号の変更がネックになって、二の足を踏む企業も少なくないだろう。そこで活用したいのが、都築電気が提供するクラウドPBX「TCloud for Voice」だ。
場所を問わず働ける環境を用意
都築電気は、1932年に電話を中心とする電気通信設備事業からスタートした企業だ。現在では領域を広げて、ICT全般の事業を展開している。そうした中で展開しているソリューションが、クラウドPBX「TCloud for Voice」だ。
都築電気 ボイスクラウドビジネス統括部 クラウドコミュニケーションビジネス推進部 副部長 兼 ビジネスデザインチームマネージャー 岡上健太郎氏は、TCloud for Voiceの提供を開始した背景をこのように語る。「コロナ禍をきっかけに、お客さまの多くは出社が難しい状況になりました。これにより、お客さまは出社ができない中でも、業務を継続しなければならない課題を抱えるようになったのです。そこで当社は、お客さまがどこでも働ける環境を用意するために、2021年にクラウドベースのTCloud for Voiceをリリースしました」
多様なデバイスも使用可能
TCloud for Voiceの特長は主に三つある。一つ目は、既存の電話番号のままクラウド化が行える点だ。TCloud for Voiceは、NTTコミュニケーションズが提供する企業向けIP電話サービス「Arcstar IP Voice(Universal One)クラウドプラン」と連携している。そのため、顧客が現在使う電話番号のままクラウド化を実現できる。Arcstar IP Voice(Universal One)クラウドプランは提供エリアが全国にわたるため、拠点が日本のどこにあっても、従来の電話番号を使い続けることが可能だ。
二つ目は、使用可能なデバイスが豊富な点だ。固定IP電話機をはじめ、スマートフォンやPCソフトフォンなどでも受発信が行える。顧客の働く場所や要望に合わせて、さまざまなデバイスの選択肢を用意しているのだ。
三つ目は、顧客の希望に添ってクラウド化を進められる点だ。事業所に一切PBXを置かないフルクラウド型から、既存のオンプレミスPBXとTCloud for Voiceを共存するハイブリッド型まで、多様なシステム構成に対応できる。
最後に都築電気 ボイスクラウドビジネス統括部 クラウドコミュニケーションビジネス推進部 ビジネスデザインチーム 鈴木麻衣子氏は、TCloud for Voiceの今後の事業展望を次のように話した。「ボイスクラウドビジネス統括部では”『声』をカタチに、カタチを『価値』に”というキャッチコピーを掲げています。このキャッチコピーの下、今後はAIを活用して、代表電話などの応答をAIが代替し、お客さまにとって必要な電話に集中していただけるような機能の追加を考えています。本製品をお客さまの事業拡大の鍵となるソリューションとして使っていただけるよう、事業展開を進めていきます」
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ボイスクラウドビジネス統括部
クラウドコミュニケーション
ビジネス推進部 副部長
兼 ビジネスデザインチーム
マネージャー
岡上 健太郎 氏 -
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ボイスクラウドビジネス統括部
クラウドコミュニケーション
ビジネス推進部
ビジネスデザインチーム
鈴木 麻衣子 氏
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