PC-Webzine "from DIS" (2025年)
2025年06月号
ロジスティクス業界を中心に、トラックやフォークリフトをはじめとした車両におけるタブレットの活用が進んでいる。タブレットを車両に固定すれば、いちいちかばんなどからタブレットを取り出す必要がなくなり、より業務の効率化につながるだろう。しかし、安価なタブレットの固定治具を用いていると、強い振動や衝撃に耐えられず固定治具からタブレットが落下してしまい、タブレットの故障につながってしまう恐れがある。そうした課題を解決するのが、ミカサ商事が提供しているGamber-Johnsonの「カーマウントソリューション」だ。
顧客ごとに最適な製品を提案
ミカサ商事は半導体や電子部品を中心に取り扱っている商社だ。そうした事業を展開している同社は、ビジネス環境の変化に伴い、新たな商材の取り扱いを始めたという。その一つが米国のGamber-Johnsonが提供している「カーマウントソリューション」だ。カーマウントソリューションでは、タブレットを衝撃・振動から守る端末固定治具や端末固定治具を車両に取り付けるためのマウンターをそろえている。
カーマウントソリューションの特長は三つある。一つ目が、堅牢性だ。米国国防総省が定める調達基準「MIL-STD-810G」に準拠しており、落下耐性や振動耐性、高温・低温耐性、湿度耐性、防塵・防水耐性を備える。過酷な環境下でもタブレットを利用可能にしてくれるのだ。
二つ目が、さまざまな製品ラインアップをそろえている点だ。端末固定治具では、Panasonic/ZEBRA/DELL/GETAC/Samsungに専用設計された製品と8~12インチ程度のタブレットを固定できる汎用製品を提供している。
またマウンターでは、車両や壁など希望の取り付け場所に最適な製品を用意することが可能だ。
三つ目が、カーアダプターを標準で提供している点だ。カーアダプターを利用することで、車両の電源を利用してタブレットなどの充電を行える。充電切れを気にする必要がないのだ。
ミカサ商事がカーマウントソリューションを提供する優位性について、同社 大阪営業部 藤田 悠我氏は以下のように語る。「当社は、カーマウントソリューションを自衛隊といった特殊なマーケットを除いた一般市場に提供している唯一の企業です。そこで得たノウハウを生かすことで、さまざまな製品ラインアップからお客さまに最適な製品を提案することが可能です」
緊急車両への導入が進む
カーマウントソリューションの導入事例としては、ロジスティクス業界がある。「人手不足の課題を解決するために、トラックやフォークリフトへのタブレットの取り付けが進んでいます。さらに近年では、パトカーや救急車といった緊急車両への導入も進んでいます」と藤田氏は語る。
警視庁では現場からの報告を充実させるために、医療機関では救命率の向上を目的に、緊急車両におけるタブレットの活用が進んでいる。しかし道路の凹凸や急ブレーキなどによってタブレットが落下し、故障してしまう恐れがある。こうした課題を解決するために、カーマウントソリューションの導入が進んでいるのだ。
最後にダイワボウ情報システム(DIS)に対する期待を、同社 大阪営業部 マネージャー 川西 巧氏は「DISさまの販路を通じて、カーマウントソリューションの市場への認知度向上を目指していきたいですね」と語った。
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大阪営業部
マネージャー
川西 巧 氏 -
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大阪営業部
藤田 悠我 氏
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