PC-Webzine "from DIS" (2024年)
2024年10月号
機器を製造・販売する企業にとって、エンドユーザーへの保守サービスの提供は欠かせない。しかし、保守業務に十分な人員を割けず対応に遅れが出てしまったり、保守対応に時間を取られてメイン業務に支障を来したりといった課題が発生するケースがある。加えて、オンサイトの保守作業は自社拠点から向かうため、遠方のユーザーだと対応が難しくなってしまう場合もあるだろう。そこで活用したいのが、保守業務の一任が可能なだけでなく、全国の保守拠点の活用が可能なNECフィールディングの保守サービス「メンテナンスアウトソーシングサービス」だ。
保守業務のプロセスを最適化
NECフィールディングは「お客さまの対策チームとして迅速に問題解決にあたる」という意味を持つ英単語「fielding」を社名に引用し、顧客の経営課題のサポートを行うサービスを展開している。そうした中で新たに10月から販売を開始するサービスが、顧客の保守業務をNECフィールディングが請け負う「メンテナンスアウトソーシングサービス」だ。
NECフィールディング 執行役員 アライアンス事業部門長 笹嶋博之氏は、メンテナンスアウトソーシングサービスの提供を開始する背景を次のように語る。「当社は設立から現在に至る67年の間、NECの情報処理通信機器の保守を行っています。その知見を生かして、顧客の保守業務を全て担当するサービスを展開してきました。今まで展開していた保守サービスは顧客に合わせて内容をカスタマイズしていましたが、それではサービス開始までに時間がかかったり、対応のためのコストが上がったりといった問題が発生していました。こうした問題を解決するために、今までの保守サービス対応で培ったノウハウを基にサービス内容を標準化したメンテナンスアウトソーシングサービスの提供を決めました」
メンテナンスアウトソーシングサービスでは、コンタクトセンターの受付から運用支援まで、顧客の保守業務を一気通貫でNECフィールディングが担当する。標準化した保守サービスをそのまま顧客の事業に適用するため、サービス内容をカスタマイズする手間がなくなり、迅速かつ低コストでの保守対応が可能になるのだ。過去NECフィールディングが対応した保守業務事例を基に最適化した業務プロセスによって、効率的かつ高品質な保守業務を実現する。
約200カ所の保守拠点を活用
NECフィールディング マルチメンテナンス統括部 第二営業グループ 東山勝海氏は、メンテナンスアウトソーシングサービスの特長をこう話す。「当社は全国に約200カ所の保守拠点を持っているため、オンサイト保守も場所を問わず素早く対応できます。当社の高品質な保守業務を、大幅な時間やコストをかけずに使用できるサービスです」
NECフィールディング プロダクト&オファリング統括部 オファリング戦略グループ 大森恵美氏は、メンテナンスアウトソーシングサービスを「本サービスによって、お客さまはコア事業に割く時間を増やしてもらいたいです。お客さまが自社のビジネスを伸ばすことに注力できるよう、当社に保守業務を全て任せていただければと思います」とアピールする。
続けて大森氏は、メンテナンスアウトソーシングサービスの展望を「本サービスの展開を通して、お客さまの経営課題を解決していきます。今後は保守だけでなく、セキュリティをはじめとしたほかの業務の標準化サービスも提供していきたいです」と語った。
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執行役員
アライアンス事業部門長
笹嶋 博之 氏 -
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マルチメンテナンス統括部
第二営業グループ
東山 勝海 氏 -
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プロダクト&オファリング統括部
オファリング戦略グループ
大森 恵美 氏
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