PC-Webzine "from DIS" (2024年)
2024年04月号
2019年4月1日に施行された「働き方改革関連法」の建設業に対する猶予期間が、2024年3月31日で終了する。これにより建設業にも時間外労働の上限規制や割増賃金の引き上げが適用されるため、労働環境の改善が急務であり、これら一連の問題が「建設業の2024年問題」と呼ばれている。建設業の2024年問題への対処には、ITの導入による業務の効率化が必要だ。しかしITリテラシーの高い従業員が少ない企業では、どこからDXを進めれば良いか分からないこともあるだろう。そこで活用したいのが、ルクレが提供する建設DXプラットフォーム「蔵衛門」と現場用デバイス「蔵衛門Pad」だ。
建設業の労働時間短縮が急務
ルクレは企業理念に「デザイン×アイデア× ITで すべての人を次の世界へ」を掲げ、町の写真店を支援するスクール写真販売システムをはじめとした、ITリテラシーの低い人々でもIT技術を享受できることを目指したサービスを展開している。そうした中で建設業のIT活用を促進するために提供しているのが、建設DXプラットフォーム「蔵衛門」だ。
ルクレ サービス営業部 アライアンスGr. グループリーダー 阿部雅美氏は、蔵衛門の展開に注力する背景を次のように説明する。「建設業の2024年問題の対応に向け、建設業での労働時間短縮への対策が急務になっています。これを踏まえ、当社はITの導入で業務の効率化が行える蔵衛門の展開に注力しています」
写真整理の手間を削減
建設会社は、1回の工事で数百~数万枚の写真を撮影する。蔵衛門は、そうした工事現場の写真業務の効率化をサポートする。建設DXプラットフォームの蔵衛門と現場用デバイス「蔵衛門Pad」をラインアップし、サービスとハードウェアの両面から工事写真業務に関する手間の削減に貢献する。
蔵衛門は、撮影した写真の管理・共有、台帳の作成、電子小黒板の作成などが行える。そして蔵衛門Padは、8インチタブレット「蔵衛門 Pad Mini」、堅牢仕様の8インチタブレット「蔵衛門Pad Mini Tough」、10インチタブレット「蔵衛門Pad」、堅牢仕様の10インチタブレット「蔵衛門Pad Tough」、6.5インチスマートフォン「蔵衛門Pocket」、堅牢仕様の6.5インチスマートフォン「蔵衛門Pocket Tough」の全6種類のモデルをラインアップする。蔵衛門Padで撮影した写真はリアルタイムで共有可能だ。撮影した写真はAIが工種や場所、撮影者ごとに自動で仕分けを行う。現場の作業員が事務所に戻って写真を整理する手間をなくすので、残業の削減に貢献する。
ルクレ サービス営業部 部長 野村絵里奈氏は、蔵衛門をこうアピールする。「何からDXを進めれば良いか分からない中小企業は、まず蔵衛門を導入して、写真撮影業務のデジタル化から始めると良いでしょう。蔵衛門は分かりやすいUIを備えており、蔵衛門Padは初期設定やアプリケーションのインストールが必要ないため、ITリテラシーの低い従業員でも迷わずに使用できます」
ルクレ サービス企画部 ゼネラルマネージャー 東 哲氏は、蔵衛門に関する展望を次のように語る。「動画撮影に関するソリューションを充実させていきたいです。また、製造業の方からのお問い合わせも増えているので、今後は業務で写真撮影を行う全ての業種に展開していきます」
最後に東氏は、ダイワボウ情報システム(DIS)への期待を「DISさまと連携して、高齢化や人手不足の解決策となる蔵衛門を展開していきます」と語った。
-
-
サービス企画部
ゼネラルマネージャー
東 哲 氏 -
-
サービス営業部 ライアンスGr.
グループリーダー
阿部 雅美 氏 -
-
サービス営業部
部長
野村 絵里奈 氏
月刊ITビジネス情報誌「PC-Webzine」では、DISグループの最新情報を「fromDIS」というコーナーで掲載しています。こちらのページでは「fromDIS」に掲載されたトップニュースなどを一部ご紹介しています。
また、「PC-Webzine Degital Book」では、本誌掲載記事を電子bookでご覧いただけます。合わせてご覧ください。