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企業情報

PC-Webzine "from DIS" (2019年)

2019年09月号

PARTNER TOUR kintone提案でクラウドビジネスを拡大 自社導入のノウハウを存分に生かす

東日本エリア
東北コピー販売株式会社

リコー製品の販売代理店として全国でも上位の成績を収めてきた東北コピー販売は、企業システムの要になりつつあるクラウドサービスの提案においても、大きな成果をあげ始めている。気になるその秘訣を、同社 代表取締役 高橋 剛氏に聞いた。

まずは自社を改革

代表取締役 高橋 剛氏

福島県福島市に本社がある東北コピー販売は、1980年の創業時からリコーの画像機器全般の販売とサポートを中心にビジネスを推進してきた。モットーは「お客さまへのお役立ちの精神」だ。約40年にわたってコピー機を中心としたワンストップの製品提案がビジネスモデルの核であったが、企業システム全般のデジタル化の流れの中で、新たなビジネスモデルへの移行の必要性を感じていた。

 同社 代表取締役 高橋 剛氏は次のように話す。「お客さまが求めているのは、単純な製品提案ではなく、業務全体を改革できる総合的な提案力です。クラウド市場の拡大もあり、これからはクラウドサービスを積極的に取り入れたシステム提案力が必要になります」

2015年に代表取締役に就任した高橋氏が着手したのは自社の改革だった。「まずは自社のシステムを変えることが先決だと考えました。お客さまにソリューションを提案するためにも、自らが変わる必要があったのです」

それまで東北コピー販売のシステムは全てオンプレミスで稼働していたのだが、高橋氏はその95%をクラウドサービスに移行させた。「基幹系はピー・シー・エーの『PCAクラウド』を利用し、業務系はサイボウズの『kintone』を採用しました。情報系にはマイクロソフトの『Office 365』を利用しています。システムをクラウド化したことで、いつでもスマートフォンやノートPCで仕事ができるようになりました」と高橋氏は振り返る。

 実際、顧客管理や販売機器管理、保守料金管理など、従来Excelで作成・管理していた業務をkintoneでアプリ化したことで、驚くほどの効果が出たという。「クラウド化によっていつでも情報共有ができるようになりました。外出先でも入力作業が可能になり、会社に戻らなくてもよくなったのです。営業員が外出先から電話してきて、社内の従業員に仕事を頼むようなこともなくなりました。結果として残業時間が75%も削減できたのです。従業員からは、kintoneによって業務が楽になったと、非常に好評です」

自社事例でアピール

東北コピー販売は、自社の成功体験をもとにkintoneなどのクラウドサービスの提案に注力している。「当社自身がシステムのクラウド化によって業務改革を実現しています。そのストーリーをお客さまに伝えることで、自然と話を聞かせてほしいとお客さまに興味を持っていただけるのです。最近では、経営層や情報システム部門だけでなく、実際に業務アプリを利用される業務部門の方とお話をさせていただく機会も多くなりました」

東北コピー販売はkintoneで作成できる業務アプリを自社で作っているが、エンドユーザーでも十分に作成できるのが魅力だという。「もちろん必要であれば導入支援を行いますが、多くのお客さまは自ら業務アプリを自由に構築されています。kintoneを使った業務改革の効果が出始めると、さらにkintoneで業務アプリを作って効果が上がるという好循環になります。販売側としては、お客さまの利用ライセンスが毎年増加していきます。サブスクリプションビジネス、ストックビジネスの醍醐味ですね」

東北コピー販売では、kintoneをはじめとするクラウドサービスのビジネスが毎年150%程の成長を遂げているという。「kintoneなどのクラウドサービスは、お客さまの業務を改革するソリューション提案への道を開きます。自社のノウハウを強みに、より多くのお客さまに提案していきたいですね」と高橋氏は意気込む。

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