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PC-Webzine "from DIS" (2019年)

2019年07月号

PARTNER TOUR あらゆる業種で活用可能な動画での現場作業改善・最適化ツール「OTRS10(Operation Time Research Software)」

東日本エリア
株式会社ブロードリーフ

製造業を中心にさまざまな業種、業界向けにITソリューションを提供するブロードリーフは、トヨタ自動車が開発に協力した現場改善ツール「OTRS10(Operation Time Research Software)」を提供している。動画を利用した作業分析を実現するOTRS10は、販売パートナーの力を得て、幅広い業界へとビジネスチャンスを拡大させている注目の製品だ。

動画を使った作業分析を実現

グローバル事業本部
IoH事業部
東日本セールス課課長
下山健夫氏

働き方改革の流れの中で、さまざまな仕事の効率化が従来以上に求められるようになっているが、製造業などでは長らく現場の改善活動が継続的に行われてきた。無駄をなくした効率的な生産作業の実現がそのまま企業の競争力に直結するからだ。しかし、改善活動そのものにも非効率な部分があった。ブロードリーフ グローバル事業本部 IoH事業部の下山健夫氏は、従来の改善活動の課題について、次のように指摘する。

「これまでは、作業効率の改善のため、現場でストップウォッチを使って作業時間を計測するような手法が採用されていました。改善作業のために現場に何度も足を運ぶ必要があり非常に非効率だっただけではなく、測定者によって測定にばらつきが出たりで正確性に欠ける部分があったのです」

こうした課題を解決するソフトウェアとしてブロードリーフが提供しているのが、現場で撮影した動画を利用して作業分析を実現する「OTRS(Operation Time Research Software)」だ。OTRSを利用すると、作業の様子を撮影した動画の分析が可能になり、作業にかかった時間が正確に測定できるようになる。これまで測定者によってバラバラだった測定の統一化が実現するのだ。また、熟練者などの作業動画と熟練度の低い作業者の動画を同じ画面で左右に並べて比較再生し、熟練度の低い作業者の作業の問題点を効率的に分析できるだけでなく、作業の改善の仕方もひと目で把握可能になるのだ。

「OTRSは、動画の利用によって作業を可視化でき、効率的で具体的な作業改善を実現します。作業の可視化による改善は、経営工学に基づいたアプローチであり、OTRSは学術的にも裏付けされたソフトウェアと言える
のです」(下山氏)

「OTRS10」は開発段階から顧客の現場でトライアルを実施し、意見や要望を取り入れて「つかいやすさ」に重点をおいたWindows対応ソフトウェアだ。「最新バージョンは、従来バージョンからのユーザーであるトヨタ自動車からさまざまなアドバイス、ご意見などの協力を得て開発しました。動画エンジンを一から作り直し、UIも刷新するなど使いやすさを飛躍的に向上させています」(下山氏)

パートナー販売への舵切りが奏功

多言語対応しているOTRSは国内だけでなくグローバルでも販売されており、すでに世界20カ国6,000以上という導入実績がある。

こうした実績があるOTRSだが、「まだまだ認知度は低く、潜在需要が多く眠っています」と下山氏は捉えている。そこでさらなる販路拡大のために、ブロードリーフでは従来までの販売手法であった直接販売から昨年、パートナー経由での販売へと大きく舵を切った。

パートナー販売への切り替えは、従来自動車メーカーなどの製造業が中心だった導入企業の幅を広げるという好結果に結び付いた。「コールセンターや空港の接客カウンターにおける業務の標準化用途として導入される例が出始め、改めてOTRSは全ての働く人々を支援できる製品であることが認知され始めたのです。さらに、これまでは製造業中心でしたが、あらゆる業界での働き方改革、外国人労働者の受け入れなど、最近では、教育ツールとして動画マニュアルなど多岐にわたって有効なツールであることが分かりました」と下山氏は喜ぶ。

今後は、勉強会の実施やデモ用ライセンスの提供といった販売パートナーへの支援をさらに強化していくとともに、市場の潮流に合わせてサブスクリプション型での提供も視野に入れている。

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