PC-Webzine "from DIS" (2026年)
2026年06月号
棚卸しは、内部統制の強化や資産の適正管理、会計監査・法令遵守への対応といった観点から実施が不可欠な業務だ。しかし一方で、現場にとっては煩雑で負荷の高い作業となっており、多くの時間と人的コストを消費してしまう。また、備品の紛失は単なる金銭的損失にとどまらず、端末や記録媒体を通じた情報漏えいにつながり、さらには顧客や取引先からの信頼低下を招くリスクもある。こうした課題を解決するソリューションが、ハイエレコンの備品管理ソリューション「タグ衛門」だ。
棚卸し対象を一括で読み取り
ハイエレコンは、基幹業務システムのスクラッチ開発を手掛ける一方、受託開発で培ったノウハウを生かし、業務パッケージの自社開発にも注力している。そうした同社が開発した業務パッケージの一つが、RFIDを活用した備品管理ソリューション「タグ衛門」だ。
ハイエレコン スマートソリューション事業部産業ビジネス部 部長 萬谷哲也氏は、RFIDのメリットについて次のように語る。「RFIDは、バーコードのように1件ずつリーダーをかざす必要がなく、複数のタグを一括で読み取れる点が特長です。また、読み取りには電波を用いるため、ある程度離れた場所からでも情報を取得できます。さらに、段ボールやプラスチック製の箱の中にあるタグも、取り出すことなく読み取ることが可能です。こうした特長を備えるRFIDを利用することで、棚卸しをはじめとする各種業務の効率を大きく高められるのです」
タグ衛門は二つのラインアップを用意している。一つはハンディリーダーを使用する「タグ衛門Handy」、もう一つはセキュリティゲートを設置して運用する「タグ衛門Gate」だ。これら二つの製品は、共通データベース「タグ衛門Core」を介してシームレスに連携させられる。
タグ衛門Handyは、タブレット端末上に棚卸台帳を作成し、ハンディリーダーで対象物品のタグを一括で読み取ることで、棚卸しを効率化できる「棚卸」機能を備える。棚卸機能で見つからなかった備品があったときは「物品検索」機能が有効だ。探している物品に近づくとレーダーが反応し、探し物を容易に特定できる。
さらにタグ衛門Handyには、持ち出し物品を簡単に管理可能な「持出管理台帳」機能も搭載している。返却時は、物品のタグを読み取るだけで、自動で返却登録が行われる。加えて、持出管理台帳機能で「忘れ物チェック対象」として登録を行うことで、外出先で忘れ物を確認可能な「忘れ物チェック」機能のほか、備品の利用予約を登録できる「持出予約」機能も備える。
タグ衛門Gateは、タグ付けした物品のゲート間通過を監視し、その履歴を保存する「ゲート通過監視」機能を備えている。持ち出し禁止備品がゲートを通過した場合には、パトライトの鳴動や管理者へのメール通知によって、即座に検知可能だ。
オンプレミス環境で安全に利用
ハイエレコン スマートソリューション事業部産業ビジネス部 広域ビジネスグループの安井開哉氏は、タグ衛門の優位性をこう語る。「タグ衛門の大きな強みは、Windows基盤でオンプレミス環境に対応している点です。警察や学校法人などでは、セキュリティ上の理由からクラウド利用を避けたいというニーズが強く、そうした組織から高い評価を得ています」
最後に今後の展望について萬谷氏は「タグ衛門をドアノックツールとして活用し、そこを起点に企業さまが抱えるほかの業務課題へと、より深く入り込んでいきたいですね」と語った。
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スマートソリューション事業部
産業ビジネス部
部長
萬谷 哲也 氏 -
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スマートソリューション事業部
産業ビジネス部
広域ビジネスグループ
安井 開哉 氏
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