PC-Webzine "from DIS" (2019年)
2019年08月号
東日本エリア
株式会社NextGen
ビジネスソリューションズ
会議の議事録作成における担当者の手間は相当なもの。時間も労力も要するそのテキスト化作業を自動化できるのが、NextGenビジネスソリューションズが提供する議事録作成支援システム「VOTEX-MEETING」だ。音声認識からテキスト化までの機能がオールインワンになったアプライアンス型のVOTEX-MEETINGは、会議ソリューション市場や音声認識ソリューション市場の拡大とともに大きな成長が見込まれるソリューションだ。
ソフトからハードまで開発
代表取締役社長 櫛田 栄太郎氏
NextGenビジネスソリューションズは、通信キャリア向けのシステム開発を行っているネクストジェンの子会社だ。ネクストジェンが企業向けに提供する製品やソリューションの販売を担う戦略的な子会社の位置付けとなる。昨年の2月には、通信機器メーカーとして業界大手であったneixから電話通信機器の開発製造とシステムソリューション事業を譲受している。「ネクストジェンのキャリア向けソフトウェア開発・設計力と、neixの通信向けハードウェアの開発から製造までのノウハウを生かしたソリューション提案力が当社の強みです」と、NextGenビジネスソリューションズ 代表取締役社長 櫛田 栄太郎氏は話す。
同社が現在、注力している分野が、音声認識を活用したソリューションだ。コミュニケーションの基礎となる会話（音声）のデータ化やその活用が、デジタル化が進む企業環境において、今後、重要な位置付けを占めると捉えているからだ。その取り組みの第一歩として提案しているのが、議事録作成支援システム「VOTEX-MEETING」である。
アプライアンスで簡単導入
VOTEX-MEETINGは、音声の認識から編集までを行えるソフトウェアがオールインワンになったアプライアンス型のソリューションだ。VOTEX-MEETINGを社内に設置することで、会話の収音から音声認識、そしてテキスト化までが手軽に行える。
「音声認識を活用した会話のテキスト化ソリューションの導入は徐々に増えつつあります。しかし、往々にしてソフトやハードを別々に用意しなければならず、導入時の構築作業が必要でした。その点、当社が提供するVOTEX-MEETINGは、音声の認識から編集までの機能がオールインワンになったアプライアンス型なので、構築作業が不要です。コストを抑えた導入が可能なのです」（櫛田氏）
実際にVOTEX-MEETINGを利用するには、VOTEX-MEETING本体に加えて、会議参加者の音声を収音する録音デバイスが必要になる。こちらは、VOTEX-MEETING専用iOSデバイス向け録音App「vtx-recorder」が動作するiPhone、iPad、iPod touchや専用の録音装置に接続したマイクで対応する。録音デバイスとマイクで個人が特定される仕組みで、同時に40名、最大で同時に5会議まで開催できる。複数拠点間での会議にも使用可能だ。
「録音デバイス経由で収音された音声データは無線LANか有線LAN経由で社内に設置したVOTEX-MEETINGに送信され、リアルタイムで音声認識・テキスト化が実行されます。VOTEX-MEETINGの操作はWebブラウザー経由で行え、音声認識でテキスト化された内容の確認や編集もWebブラウザー上で手軽にできるのです」（櫛田氏）
会議参加者ごとに音声認識されたテキストは、会議の一連の流れを通した全員の発言を時系列で確認できる。テキストはCSV形式での出力に対応しているため、議事録の作成にも簡単に活用可能だ。
音声認識には、高い精度を誇る書き起こしエンジン「Nuance Transcription Engine」が採用されている。「チューンアップが不要ですぐに使えるのが特長です。もちろん、お客さま固有の表現などを登録することも可能です」（櫛田氏）
VOTEX-MEETINGは昨年から提供が開始された。「金融関係や商社から一般企業まで幅広く引き合いがあります。会議の議事録作成における大幅な省力化が可能なので、働き方改革の側面でも効果的です」と櫛田氏はアピールする。
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