-2011年7月号-
“IT前線上昇中！はれの国OKAYAMA”
10月27～28日、「DISわぁるどin岡山」開催
ダイワボウ情報システムは10月27、28の両日、岡山県総合展示場コンベックス岡山（岡山市北区）で「DISわぁるどin岡山」を開く。当初7月開催の予定だったが、東日本大震災を考慮して秋に延期したもの。中国四国地方での「わぁるど」は2007年の広島市、09年の松山市に次いで2年ぶりとなる。「IT前線上昇中！はれの国OK AYAMA」をキャッチフレーズに開催される「岡山わぁるど」をプレビューする。
西日本のほぼ中央に位置する岡山県は、全国まれにみる交通基盤の充実で中四国のクロスポイントとしてヒト、モノの交流拠点となっている。一方で全国屈指の温暖な天候に恵まれた「晴れの国」で、台風や地震など自然災害が少ないのも特筆される。たとえば県庁所在地の中で１mm未満の降水量の日が年間で一番多いのが岡山市であり、またこの100年間で震度4以上の地震が一番少ないのも岡山といわれている。
このような温暖な天候と県内を流れる三大河川（高梁川、旭川、吉井川）に代表される豊富な水量を背景に、岡山県は昔から農林水産業が発展し、中でもブドウや桃など果実生産はつとに有名だ。しかし最近では、水島コンビナートを背景にした重厚長大や石油化学工業に加え、陸海空の三拍子そろった物流・交通基盤の充実によって各種産業の注目度も高まっている。これを後押しするのが、全国的にも上位を占める大学数の多さなど教育の充実と豊富な人材で、中でも医療機関・医科大・医師数など医療分野は全国レベルに比べ群を抜く。また、有効求人倍率は常に全国平均を上回る。
ちなみに東日本大震災を機に主要企業は生産拠点の分散化に着手しつつあるが、とりわけ重要とされるデータ保存先の分散や同一のものを二重保存するデータセンターとして自然災害が少ない岡山が注目されている。これに対して岡山県も誘致には積極的に取り組んでおり、このほど来年秋完成をめどにある大手企業のデータセンター開設が発表された。
さて今回の展示内容だが、やはり各出展者ともクラウドの流れを意識した提案に力が入りそうだ。また仮想化、VPN、WiFiなどネットワーク分野やEMC新製品に加え、パソコン関連ではスレートPCやアンドロイド端末の出展が充実するものと予想される。このうちアンドロイドに関しては、DISがメーカーと「アンドロイド会」とユーザーをそれぞれ繋いで、アンドロイドのビジネス利用を提案する各種企画も計画されている。
DIS岡山支店の西克典支店長は、「地方（岡山）でこれだけ多くのITメーカー・ベンダー様が集結する展示会はあまり経験しません。それだけにできるだけ多くの販売店様、ユーザー様に、豊富で充実した最新ＩＴ機器、ソリューションを体感いただきたい」と決意を語る。また「仕入先メーカー様以外にも岡山支店と取引のある販売店様にもご出展いただき、多くのユーザー様に販売店様のソリューションも見聞していただく」としている。
さらに地元密着を標榜するDISならではの展示商談会にふさわしく、全国のトップクラスを占める「アパレル・繊維企業」向けのIT活用提案にも注力する。岡山県はたとえば学生服の生産額で年間400億円強と全国の7割を占め、またユニフォーム生産やジーンズカジュアル製品でも圧倒的シェアを占める。全国的に繊維産業が停滞する中、岡山県の備前、備中と広島県東部の備後を総称した「三備地区」は質量ともに充実した繊維産地として注目されており、「これらアパレル関係向け各種システム等の出展で三備地区アパレル・繊維企業の活性化にお役に立ちたい」（西支店長）考えだ。
ところで会場は岡山市と倉敷市の中間に位置するため、岡山市内はもちろん倉敷地区からも多くの来場が見込め、さらに中四国のクロスポイントだけに隣接の広島、鳥取、香川、兵庫などからも容易に迎えることができる。事務局では2日間で1,300人を超す来場者数を目指す。
なお基調講演は、初日27日が経済ジャーナリストの財部誠一氏、2日目の28日に「日本Andoroidの会」会長の丸山不二夫氏で内定している。
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