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DISグループの最新情報 from DIS
トップインタビュー -2015年7月号-
“日本一のサービス会社”を目指しDsasが離陸
調達からリサイクルまで「LCM」完遂可能な企業集団
「日本一のサービス会社」を標榜して今春4月1日、ディーアイエスサービス&サポート株式会社(Dsas)が誕生した。同社はDISグループのディーアイエステクノサービス(DISテクノ)とディーアイエス物流(DIS物流)との経営統合によって生まれたもので、両社の事業で重複する領域を解消して効率化を図ることはもちろん、何よりも両社の強みを融合することでビジネスの拡大を図り、更には新たな事業領域での成長を主眼としている。
「夢とロマンのある会社にしたい」とする菊井薫社長と太田光俊常務に、Dsasの目指す道を語っていただいた。
 
グループ内外から強い関心と期待の声
―新会社Dsasが誕生して2カ月余、地上滑走を終え離陸段階に入った状態かと思いますが、お客様や取引メーカーさん、グループ内の反応はいかがですか。
 
ディーアイエスサービス&サポート株式会社
取締役社長 菊井 薫
 
菊井社長(以下、敬称略)まだ前輪が離れた程度ですが、グループ内からの期待の大きさやメーカーさんからの関心の高さをひしひしと感じています。まずグループ内ですが、DISの各支店長はサービス&サポート(S&S)事業を自分たちの重点商材として位置づけるなど、新会社に強い期待をもっています。そこには旧DISテクノがS&S協業で築いてきたWinWinの関係が生きています。旧DIS物流メニューの積極的展開も今後確実に浸透するはずです。合併前は電話サポート事業やキッティングとカスタマイズなど両社で重複した業務も少なくなく、DISにとって物流とテクノのどちらが窓口なのか分かりにくかったり、修理と出荷の業務を依頼したい場合両社と調整しなければならなかったりと迷惑をかけていたと思います。合併後は役割も明確になり、調整窓口も1カ所になるなど改善できています。特にカスタマイズに関する重複部署の統合によって入荷、キッティング、出荷までの業務連携がスムーズになったことで、これまで以上の作業品質の向上と出荷までのリードタイムの短縮が図れます。

 
  7月15、16日に岩手県で開催する
「DISわぁるど in みちのく盛岡」
太田常務(以下、敬称略)菊井社長が指摘するようにまだ機首を上げてぐんぐん上昇する段階ではありませんが、メーカーさんには非常に興味を持っていただいていると感じます。ローコスト化や付加価値販売、メーカーの手間を省くなど、Dsasがご提案できる内容は少なくありません。コールセンターの充実についても期待されています。しかしまだメーカーさん向けに積極的な営業活動ができていません。より露出度を高め、当社のサービス内容をしっかりご理解いただけるよう営業活動に注力します。また日本市場に新規に参入される海外メーカーさんの包括的な取り込みについては、大きなビジネスチャンスととらえグループ全体で積極的に対応していきます。ただ販売店様やメーカーさんに対して、統合したDsas自体の業務内容はまだまだ浸透していません。初年度はとにかく、DISの営業担当者と一緒になって告知活動を進めます。これまで提供してきたサービスメニューも再度認識していただけるようにします。本誌「PC-Webzine」などの直接媒体やDISが各地で開く展示会で積極アピールして同様に露出度をあげていきます。特に7月15、16日に岩手県で開催予定の「DISわぁるど in みちのく盛岡」は、お客さまにもメーカーさんにもアピールできる絶好の機会と考えています。ご期待ください。
 
―DISの野上義博社長を先頭に各営業本部長も、今後グループ全体でS&S事業を強化すると社内外に強く訴えています。わが国トップディストリビューターがいまあらためて、S&S事業を強化する意味合いや狙いをお聞かせください。
菊井ネット販売の拡大、激戦の家電量販店、ユーザーニーズの多種多様化など、顧客ニーズから見た選択肢の広がりはとどまるところを知りません。リーディングディストリビュータ―であるDISも国内シェアが拡大するに伴い、今後商品の販売だけで大きな伸びを見込むことは難しくなります。販売のみならずその後の工程、いわゆるキッティングからリユース・リサイクルに至るまでトータル的に対応していかないと生き残ることはできません。このような厳しい市場環境の中で選ばれていくためには、@他のディストリビューターにはない付加価値販売ができること、Aメーカーのリスクやコスト削減、顧客囲い込みに寄与できることが求められます。国内にはひとつの案件に関して調達⇒設置⇒キッティング⇒修理⇒保守⇒切り替え⇒買い取り⇒リユース・リサイクルまで一連の「LCM」(ライフサイクルマネジメント)を1社だけで完遂できる企業はまずありません。ここに入出荷、保管業務などが加わればなおさらです。こうしたDsasの機能を活かしたDISグループは、今後確実に変遷していきます。
 
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