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DISが2月8日(金)秋葉原において、クラウド時代の企業インフラとモバイルソリューションの総合展示会「DIS ICT EXPO 2013 Winter in 東京」を開催した。モバイルデバイスやソリューションの法人利用提案を中心にした同展示会は、来場者数1,061名と大盛況。モバイルソリューション関連のビジネスチャンスに対する出展社と来場者の熱意が場内を満たしていた。本稿ではその内容をリポートする。 |
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DIS ICT EXPO 2013 Winter in 東京 |
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各社の最新タブレットと関連ソリューションが勢揃い |
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まず会場で来場者を出迎えたのが各社のタブレットだ。富士通パーソナルズは11.6型ハイブリッドタブレットを中心に、東芝情報機器はタブレット型・フラット型・ノートPC型の3Wayを実現したコンバーチブルウルトラブック「dynabook R822」、日本エイサーからは「ICONIA W510」「ICONIA W700」の2タイプのWindows8タブレット、NECはAndroid搭載の「LifeTouch Bシリーズ」やウルトラブック「VersaPro UltraLite タイプVG」を展示していた。さらに、レノボ・ジャパンからは「ThinkPad Tablet 2」「ThinkPad X1 Carbon」などの提案が行われ、日本HPは「Elite Pad900」、パナソニックはコンバーチブル型のタブレット「CF-AX2」、ソニーマーケティングはスライダーハイブリッドPC「VAIO Duo 11」などを展示していた。
タブレット対応を果たしたWindows 8の発売をきっかけに、サプライヤー側のタブレットの訴求意欲が高まっているが、そうした市場の流れを反映するかのように、来場者の注目も一際高かった。
タブレットゾーンを抜けるとタブレット活用を推進するソリューションコーナーが待っていた。DISのWindowsタブレット推進センターの展示コーナーを中心に、タブレットの法人利用を促進するソリューションの展示が各社から行われていた。Windowsタブレットのビジネス利用の提案や、従来タブレットが使われていなかった市場に対する訴求が狙いだ。来場者は実際にデモ機などを触りながら、法人利用におけるタブレットの利点や可能性を体感していた。
具体的なソリューションとしては、例えば、ドキュメントやファイルなどをタブレットに一元配信できるインフォテリアの「Handbook」や、インタラクティブなマルチメディアドキュメントの作成を実現するセカンドファクトリーの「DocZoom」などが展示されていた。いつでもどこでも資料などの閲覧を可能にするタブレットの能力を引き出すためにも、マルチタッチを活かしたドキュメントの制作や、そうしたドキュメントを管理者が安全に利用者に配信できるソリューションは欠かせないだろう。
いつでもどこでもという観点では、リモートアクセスツール「RemoteView」の展示を行っていたのがRSUPPORTだ。RemoteViewを使えば、タブレット上で会社の自席PCへのリモートアクセスが可能になる。外出先や自宅において社内と同等の作業が実現するのだ。低価格、高速動作、手軽な導入の3ポイントが魅力だと同社はアピールする。
タブレットを利用した在庫管理システムと周辺機器を展示したのはウェルコムデザイン。業務支援アプリの「Info Hunter Plus」はモバイルバーコードリーダーとタブレットを連携させて、ハンディターミナル並みの業務ソリューションを実現する。
紛失したPCのデータを遠隔操作で消去、ロック可能にするソリューション「TRUSTDELETE」を提案していたのはワンビだ。モバイル性能が高いタブレットタイプのPCは盗難や紛失の危険もつきまとう。タブレットを安全に活用するには、TRUSTDELETEのようなセキュリティ対策が必須だろう。
アクシスソフトは、クライアントサーバーシステムに匹敵する操作性をWebシステムで実現する「Biz/Browser」を展示。タブレットでも、業務システムを効率的に操作可能にする本ソフトの注目度は高まりそうだ。 |
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タブレットゾーン |
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販売店ゾーン |
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CSI ソリューションズは継続的データ
保護Backup ソリューションを展示。 |
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タブレットソリューションゾーン |
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アクシスソフト「Biz/Browser」。業務システムのUIを徹底追求。 |
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ワンビ「TRUSTDELETE」。紛失したPCのデータを遠隔操作で消去できる。 |
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インフォテリア「Handbook」。マルチOS に対応した文書管理アプリケーション。 |
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RSUPPORT「RemoteView」。iPad 上でWindowsPC のリモート操作も可能。 |
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セカンドファクトリー「DocZoom」。高解像度のドキュメントも自在に拡大/縮小できる。 |
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ウェルコムデザイン「在庫のすぱいす」。在庫状況をタブレットで確認可能。 |
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モバイルとクラウドでビジネスチャンスを深耕 |
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販売店からも様々な展示物が紹介されていたのでリポートしよう。
タブレット関連のソリューションを提示していたのは、SCSK、日本リテイルシステム、グローバル・アドバンス、富士ソフトだ。SCSKは、ヤマハのマイクスピーカーを活用したタブレット・スマホ用の会議向け製品「PJP for Mobile」を提案。タブレットをモニター代わりにして、いつでもどこでもテレビ会議を実現する。同時に、無線LANアクセスポイント「WLX302」の訴求で、社内の無線環境の見直しもアピールしていた。
日本リテイルシステムは、タブレットを利用したテーブルトップオーダリングシステムを展示。セルフオーダーシステムが実現するため、オーダー機会のロスを防いだり、業務の効率化を実現するという。富士ソフトのブースでは、スマートドキュメントサービス「moreNOTE」が展示されていた。ドキュメントの共有によっていつでもタブレットで資料を確認できるようにしたり、ドキュメントへの書き込みを複数台のタブレットに連動させたりすることを可能にする。グローバル・アドバンスも、タブレットでデータ共有やメール、電話、会議、リモートプレゼンなどを実現する「SmartPhone Server」を展示していた。
クラウドソリューションを提案したのは、アイ・ピー・エルとメディアプラスだ。アイ・ピー・エルの映像配信サービス「クラストリーム」は、自社で映像配信システムを構築せずとも、クラウド経由で映像配信を実現するため、低コストでWebセミナーや他拠点での研修・ノウハウ共有を可能にする。リアルタイム中継と録画配信のどちらにも対応する。メディアプラスは、ビデオ会議クラウドソリューション「StarLeaf」を展示していた。ファームウェアのアップデートやアドレス帳の配布はクラウド経由で自動的に行われるなど管理がラクな点が特長。専用ソフトをインストールすれば、モバイル端末でもクラウド経由でビデオ会議が実現する。
事業継続を実現するソリューションを提案していたのは、CSIソリューションズ、ティ・アイ・ディ、アリスだ。CSIソリューションズとティ・アイ・ディはともに、継続的なデータ保護を実現する「FalconStor CDP」のパッケージソリューションを提案。各々自社の強みを生かしたパッケージ展開を行う。アリスは、ドットヒルシステムズのストレージを展示。高信頼のデータ保存、保護、管理を実現する堅牢性の高さが特長だという。
有力ソリューションの展示で商談なども盛り上がったDIS ICT EXPO 2013 Winter in 東京。日本マイクロソフトやインテルなどによるセミナーも同時開催されたが、こちらも盛況だった。 |
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アリスが展示したドットヒルシステムズのストレージは堅牢性の高さが魅力。 |
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メディアプラスは、ビデオ会議のクラウドサービスを展示。 |
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グローバル・アドバンスはクラウド経由で印刷できるソリューションを提案。 |
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富士ソフトの「moreNOTE」を使えば、複数台のタブレットに書き込みを同時に反映できる。 |
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アイ・ピー・エルの「クラストリーム」は、クラウド経由で手軽に映像配信を実現。 |
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SCSK のイチオシは、ヤマハの無線LAN アクセスポイント「WLX302」。 |
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日本リテイルシステムは、タブレットを使ったセルフオーダーシステムを提案。 |
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ティ・アイ・ディは「FalconStor CDP らくらくパッケージ」などを提案。 |
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