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DISグループの最新情報 from DIS
DIS本部長座談会 -2015年6月号-
「サービス&サポート」を充実し成熟市場で“複合化”
戦略を推進する。
 
SIMロックフリーでビジネスチャンス広がる
 
 
取締役 東日本営業本部長     
兼 広域営業本部長 大内 宏之  
大内5月から法改正が施行されるSIMロックフリーの環境は、私達にとって大きなビジネスチャンスです。タブレット、スマートフォンをはじめとするモバイル機器をどのように市場に展開していくのか。これらに添付されるSIMビジネスも大きな成長が期待できますので、私達は積極的に関わり、市場をリードしていきたいと考えております。またこれらのビジネスに加わることになる通信ビジネスとクラウドビジネスに関してもより一層の強化策を考えています。従来から取り扱っているWiMAXについては、UQコミュニケーションズ様との協業を更に強固なものとし、どのように発展させていくのか、コーポレート市場とコンシューマ市場の中でどのように展開していくのかなど、新たな戦略を練り活動して参ります。そしてクラウドビジネスについては、お客様と共に新たな我々のビジネスモデルを作っていくことを考えています。

豊田PCをはじめとする従来商品は、お客様や販売パートナー様が幾度も経験された商品ですが、モバイルの場合は試行錯誤段階で、本格導入のためにはコスト提案やソリューション提案がまだまだ必須です。モバイル端末は個人レベルでは広く使われていますので、法人のお客様もモバイル端末の魅力は良くご存じです。しかし実際に社内でどのように使いどのような効果が上がるのか、それがまだ良く見えないというのが現状です。弊社が「モバイルファースト」と言っても、具体的に提案できなければお客様は動きません。興味は強くとも導入にまでは至りません。提案こそがモバイルビジネス最大のポイントです。モバイル端末を販売させていただくためにはまず、お客様の懐の中に入り、お客様の社内環境を理解することが必要です。企業ごとに抱える問題は微妙に違いますので、その企業が魅力を感じて実際に効果を上げることのできる提案をいかに工夫できるか。私達の腕の見せどころです。

松本それはクラウドについても同じことが言えます。クラウドはやれば儲かるというビジネスではありません。クラウドをどのようにビジネスとして構築していくかが大きな課題であり、私達としてはまずこれに最大の努力を注ぐ必要があります。例えばDIS独自のポータルを作って多くの人々に来場してもらい、まずシェアを高める。並行して自由に使っていただく中で、特定の要素については弊社が用意したルートを利用してもらうなど、さまざまな仕組み作りが考えられます。

豊田今期、西日本営業本部では社員の再教育や支援部署との協業強化により営業力を強化して質の高いビジネスを確立することを先決、これが次のボリュームにつながると考えています。現時点の当社内でのコーポレート売上比率は東日本が約60%を占める規模ですが、西日本としては質の向上から量の拡大に繋げることで同比率を45%くらいにまで引き上げ、会社全体の底上げにつなげていきたいと考えています。
 
重要な課題を提供するクラウド
 
 
  取締役 販売推進本部長 松本 裕之
安永ディストリビューターにとってのクラウドビジネスのあり方を模索しています。すでに分野として確立されているEコマースを見ても、収益のみを捉まえると、実情はなかなか厳しいものがあり、総じて収益を上げるITビジネスモデルの構築は非常に難しいと言えます。しかし、私達ディストリビューターがクラウドで収益を上げる方法は存在します。それは、弊社販売チャネル全体の販売技術を向上するための更なるIT投資、特にB2B2Bにおけるクラウド+オンプレミスのハイブリッド型のビジネスモデルの再構築にあります。つまり人と機械の接点に重要なポイントがあり、この部分はクラウドには置き換わりません。具体的には、PCやモバイルの拡販を出発点として、企業のITインフラ全体を販売店様と一体となって構築する。この基本を押さえた上で、ビジネスモデルを推進していく事が成功の鍵だと思っています。販売店様が必要とする部品としての商品を単に供給するだけでは、私達の存在価値が薄れていきます。コンピュータの黎明期に多くの企業が外部に委託していた電算処理が、コンピュータを自社で所有して処理する時代になり、さらにはクライアント・サーバーによるダウンサイジングを経て、最近はクラウドサービスとして再び外部に委託する傾向が強まっています。このように歴史は繰り返しながらも、収益構造については全く違った形へと進化しています。弊社の将来を考えても同じことが言えます。時代の変化とともに、時代の流れにしなやかに対応していかないと企業の新陳代謝もありません。その意味でも、クラウドが提起する問題は重要な意味を持っています。

大内話は変わりますが、今年7月15、16日に岩手県盛岡市で「DISわぁるど in みちのく盛岡」を開催します。来場者は1,500人を見込んでおり、文教市場では1人1台のPC設定を目指す「K12」構想がようやく動き始めますので、大きなテーマとし皆様にご案内したいと思います。またこれからの市場をリードするモバイルとクラウドをもうひとつのテーマとして展開します。出展いただく各メーカー様のブースにおいても、激動するIT環境を反映して魅力的な内容が予定されています。マイクロソフト様による「Windows 10」の発売を間近に控えて大いに盛り上がると期待しております。

豊田全国各地で開催するこの「DISわぁるど」は、ある面IT業界における年中行事のひとつとして注目されています。今年は東日本の盛岡ですが、来年度は西日本での開催を予定しています。
 
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