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PC-Webzine "from DIS" (2024年)

2024年04月号

PARTNER TOUR ゴルフ場のデジタル化を促進「Round Master」

ゴルフ場の人手不足が深刻化している。その背景には、朝が早い・土日に休みにくい職場であるといったイメージや、車がないと出勤できないゴルフ場の立地などの問題がある。また、ゴルフ場の売り上げの低下も深刻だ。ゴルフが3密回避のスポーツとして、ゴルフ場の利用者が増加傾向にあったコロナ禍と比べ、行動規制の緩和などによって現在は減少傾向にある。ゴルフ場におけるこれらの課題を解決する製品が、エー・エル・ピーと、その親会社である三和コンピュータが共同開発を行ったクラウド型ゴルフ場管理システム「Round Master」だ。

クラウドにより運用負担を軽減

エー・エル・ピーは、ごみ処理にかかる手数料を管理するシステムや、ゴルフ場向けソフトウェアのシステムインテグレーションをはじめとした事業を行う企業だ。

そんな同社が提供する製品の一つに、親会社である三和コンピュータと共同開発したゴルフ場管理システム「Round Master」がある。Round Masterは、エー・エル・ピーが提供するゴルフ場管理システム「ROUNDNAVI」の後継製品だ。ROUNDNAVIはオンプレミスが中心だったが、Round Masterは新たにクラウドに対応している。

Round Masterの特長は三つある。一つ目の特長は、ROUNDNAVIからの刷新点であるクラウドの採用だ。これにより、システムの入れ替えに伴うサーバーの廃棄・導入・メンテナンスのコストを削減できる。さらに、各ゴルフ場に散在している情報の一元管理も可能だ。各ゴルフ場の売り上げをはじめとする情報を分析するとき、それぞれのサーバーにリモートアクセスして情報を収集する必要がなくなり、事務作業の省力化にもつなげられる。またバックアップ機能も備えているため、BCP対策にも効果的だ。

二つ目の特長が、ゴルフ場の利用者向けスマートフォンアプリの提供だ。スマートフォンアプリは、予約・チェックイン・チェックアウト・決済をスマートフォンのみで完結可能な「イージーフロント」機能を備えている。ゴルフ場の利用者自身のスマートフォンアプリでセルフチェックイン・チェックアウトが行えるため、フロント業務の負担を軽減できる。

三つ目の特長が、優れた操作性だ。Round Masterは、同一の処理画面を複数開くことが可能だ。

例えば、ゴルフ場の利用者から予約の電話があり、利用者の住所や氏名などの情報を入力している時に、別の利用者から予約の電話がかかってきたとする。そうしたとき、入力中の予約画面を閉じずに、新しく予約画面を開けるのだ。これまで入力していた情報を破棄する必要がないのに加え、即座に画面を開けるので利用者を待たせない。

アップデートに無償で対応

Round Masterの優位性について、エー・エル・ピー 執行役員 営業本部長 山崎 憲氏は次のように話す。「Round Masterの優位性は二つあります。一つ目は、アップデートの無償対応です。Windows OSのアップデートや法改正、ハンディキャップの改定などの際に必要なシステムのアップデートに無償で対応しています。二つ目は、24時間365日のサポート体制です。お客さまは年末年始やお盆休みといった長期休暇の際も、当社に問い合わせが行えます。さらに問い合わせを受けた時点で、当社のデータベースにお客さまの意見や要望を全て登録しています。その中で要望の多いものを、Round Masterの新機能として追加しています。そのため、利用者にとって使いやすいシステムとなっています」

今後の展望について山崎氏は「Round Masterのスマートフォンアプリにテーブルオーダーやスコア入力といった、ゴルフ場の利用者向けの機能を追加していきます。さらにRound Masterのシステムに、将来の需要を予測してゴルフ場の最適な入場価格を設定する『レベニューマネジメント』の機能を盛り込みたいです。レベニューマネジメント機能によって、専門的な知識がないと困難な価格設定をシステムでサポートし、今後のゴルフ場の売り上げ拡大に寄与していきたいですね」と語った。

  • 執行役員 営業本部長
    山崎 憲 氏

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