PC-Webzine "from DIS" (2023年)

情報システム部門は、PCの調達やキッティングからIT機器の運用・保守、ハードウェアの廃棄・データ消去までの一連のライフサイクルマネジメント（LCM）に関する業務を行っている。これらの定常業務に追われて、それ以外のBCP対策やセキュリティ対策などの整備に手が回らなかったり、経営戦略を支えるシステムの企画立案・要件定義が行えなかったりする可能性もある。そこで活用したいのが、パシフィックネットのLCMサービス「ITサブスクリプションサービス」だ。LCMの全プロセスのサービスをサブスクリプションで提供し、情報システム部門の定常業務の軽減に貢献する。

パシフィックネットは経営理念に「企業のIT支援を通し、『人々』『社会』を幸せにしたい。」を掲げ、PCをはじめとしたハードウェアのレンタルや運用・保守、使用済みのハードウェアの回収・データ消去といった事業を展開している。こうしたLCM全般を支えるサービスの提供を行う背景を、パシフィックネット ITソリューション部 担当部長 虻川 翔氏は次のように語る。「昨今の顧客のニーズに、PCのキッティング作業や管理、ヘルプデスク対応など、情報システム部門の定常業務をアウトソーシングしたいというものがあります。定常業務をアウトソーシングすることで、システムの企画立案や社内ネットワークの維持管理に注力する機運が高まっているのです。そうしたニーズに応えるために、元々行っていたPCのレンタルやデータ消去に加え、LCM全体をサポートするサービスの提供を始めました。より多くの顧客のニーズに応えるために、LCMの全プロセスを一気通貫で支えるサービスの提供を推進しています」

LCMサービス「ITサブスクリプションサービス」は、PCのレンタルやキッティング、ヘルプデスク業務、データ消去などの作業を同社が請け負い、サブスクリプションで提供を行うものだ。虻川氏は、ITサブスクリプションサービスの特長をこう説明する。「ユーザー企業は、 LCMの中から必要なサービスや、課題に感じている箇所をサポートするサービスをピンポイントに活用できます。一つのサービスだけでなく、PCのレンタルやヘルプデスクといった、ユーザー企業が利用したいサービスを組み合わせて活用することも可能です。サービスのカスタマイズ性に優れており、ユーザー企業の目的に合わせて、最適かつ幅広い技術支援を行います」

ITサブスクリプションサービスのもう一つの特長は、全国にセキュアなテクニカルセンターを展開している点だ。高セキュリティの環境でハードウェアの保管やデータ消去などを行い、徹底したデータ漏えい防止対策に取り組んでいる。「ユーザー企業がアウトソーシング先の企業を選定するポイントの一つに、セキュリティ対策があります。当社はセキュアなテクニカルセンターを札幌・仙台・東京・浜松・名古屋・大阪・福岡の7拠点で展開し、全国どこでも同一レベルのセキュリティを担保します」（虻川氏）

虻川氏は、ITサブスクリプションサービスを次のようにアピールする。「IT人材の不足が進む中で、情報システム部門の役割への負担がのしかかっているケースがあります。例えば、 PCの調達や管理といった業務にとどまらず、企業の成長のために、業務プロセスの改善を目指すIT活用戦略の策定や、DXに向けた新システムの構築などを一任されるケースもあるでしょう。そうした高付加価値業務に取り組みたいにもかかわらず、定常業務に時間を取られてしまう現状があります。ITサブスクリプションサービスでは、LCMの全領域のアウトソーシングが行えるので、情報システム部門の定常業務の軽減に貢献します。ユーザー企業の情報システム部門は、高付加価値業務にリソースを割けるようになります」

最後に虻川氏は、「ITサブスクリプションサービスに戦略的な投資を行い、より多くの顧客へサービスを提供できるよう増強していきます。ダイワボウ情報システム（DIS）さまの支援がなければ当社のビジネスの成長も鈍化すると考えているので、引き続き強固な関係を築いていきたいです」と将来展望を語った。