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PC-Webzine "from DIS" (2023年)

2023年02月号

PARTNER TOUR 製造現場のあらゆる課題をICTで解決「GROTRY」

製造業の現場において、業務効率化のため、生産管理システムや販売管理システムを導入する企業は多い。しかし、実際にシステムを利用してみると、自社の運用に合わず「もっとこういう機能があれば良かったのに」と失敗に終わってしまうケースもある。そうした製造業の現場の「あったらいいのに」という要望を盛り込んで開発されたのが、Qsolが2023年10月に提供予定の生産管理システム「GROTRY」(グラトリー)だ。

製造業のニーズをカタチにする

2023年1月1日付けで九電ビジネスソリューションズから社名を変更したQsol。高度な安全性・信頼性が要求される九州電力の電力供給に関わる業務システムの開発・運用・監視・保守・サポートを行い、ICTの力で電力の安定供給を支えてきた。また、日々変わり続ける社会・技術動向を先読みしながら、研究開発や技術者の育成、他社との共創などによって、新たな製品やサービスを創出している。これらを通じて培った「みつけるチカラ、かなえるチカラ。」を強みに、電力関連産業はもとより、航空運輸業や製造業などさまざまな業界に対してICT のトータルソリューションの提案を行っている。そんな同社が製造業に向けて新たに開発したのが、生産管理システム「GROTRY」である。

「製造業の現場で必要とされる機能は個社で異なります。これまで取り扱ってきたパッケージシステムでは、製造業のお客さまのニーズに応えていくのに困難なことが多く、『もっとこうあればいいのに』という思いを盛り込んで開発したのがGROTRYです」とQsol 営業本部 プロダクト営業部 襖田秀勝氏は開発の経緯を語る。

製造業を支える豊富な機能

GROTRYは、生産計画の立案から所要量計算・スケジューリング・作業指示・材料や外注の手配・受入・在庫・ 負荷・進捗・作業実績といった生産管理の機能と、受注・出荷・売掛・ 請求・入金・仕入・買掛・支払といった販売管理の機能を連携させた製販一体型のシステムだ。加工、機械組立、機械器具、化学工業、食品製造といった幅広い業種、受注生産や見込生産などの業態に対応する。

GROTRYの特長は、上記の生産管理や販売管理で必要とされる機能に加えて、「ダッシュボード」「データビュー」「AIスケジューラー」「スマートウォッチ連携」「IoT連携」といった独自機能が搭載されていることだ。

ダッシュボードでは、管理部門からの連絡事項を通知する「お知らせ」や担当者同士でやりとりできる「コメント」、設定した期限に近づくと利用者に通知を行う「アラート」といったさまざまな機能が集約されており、一つの画面で全て確認できる。データビューでは、必要な情報をすぐに見つけ出せる検索機能を使用して、検索結果から該当データにダイレクトにアクセスすることが可能だ。AIスケジューラーでは、独自開発したAIが設備の負荷状況や製品の納期などを考慮しながら、自動で生産計画を作成する。担当者は、効率的に生産計画を立案できる。

昨今、ニーズが高まっているのが、スマートウォッチやIoTとの連携だ。「スマートウォッチ連携機能は、工場と管理棟をインタラクティブに接続し、作業員の健康状態を確認したり、管理者からのプッシュ通知や作業実績をリアルタイムに収集したりすることが可能です。急な体調不良や転倒、転落といった事故などが起こった際に、すぐに駆け付けられます。IoT連携機能は、設備にセンサーを取り付けることで、工場内を可視化できます。稼働状況や進捗状況などの分析に役立てられます」(襖田氏)

GROTRYは2023年10月にリリースを予定している。「GROTRYの全国展開を目指し、取り組みを進めていきます。今後もGROTRYをはじめとしたシステム開発を通して、製造業の持続的な発展とそこで働く皆さまの安全や安心、さらにはメイドインジャパンの品質を支えていきたいと考えています」と襖田氏は展望を語った。

  • 営業本部 プロダクト営業部
    製造プロダクト 営業グループ長

    襖田 秀勝 氏

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