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PC-Webzine "from DIS" (2022年)

2022年11月号

PARTNER TOUR 簡素なUIで即時にデータをクラウドへ「Fileforce for Construction」

2019年に施行された「働き方改革関連法」の時間外労働の上限規制などが、2024年から建設業にも適用される。しかし、建設現場の現状を見ると、PCやNAS上にデータを保管している現場事務所も少なくない。こうした保管方法は、現場事務所にわざわざ戻る手間が生じてしまうため、労働時間が増大する一因となってしまう。上記の課題点を踏まえて建設現場の課題を解消するのが、シーティーエスのクラウドストレージサービス「Fileforce for Construction」だ。

地場の建設現場のICT化を支援

1972年4月に会社を設立し、測量機を中心に長野県の建設会社をはじめ33拠点にレンタル・販売サービスを提供してきたシーティーエス。元々、ハードウェア販売を中心としていた同社のビジネスにとって大きな転機となったのが、2002年に国土交通省が策定した「国土交通省アクションプログラム」だ。この中で、事業執行の透明性の確保などを目的に紙での情報のやりとりをデジタル化する「公共事業支援統合情報システム」(CALS/EC)が開始し、国内でのデータのデジタル化は進み続けている。今年で創立50周年を迎える同社は、こうした世の動きを受け、ハードウェアからクラウドへと事業をシフトしながら建設業のICT化を支援してきた。その歴史の中から見えてきたのは、建設現場のさまざまな課題だ。「今までの建設現場でのデータ運用はPCやNASでデータを共有する場合が多く、ハードウェアの故障や災害によるデータ消失、盗難などリスクが多いです。それをクラウド化で解決するのが、当社が提供するFileforce for Constructionです」と語るのは、シーティーエス 取締役 デジタルデータサービス事業統括部 部長を務める金井一智氏だ。

容易なUIでデータを即出し入れ

さまざまなクラウドストレージが提供される今、Fileforce for Constructionを利用するメリットは何か。本製品と他社製品との違いについて、同社 デジタルデータサービス事業統括部 FFCサポートチーム 本多数記氏は、応答速度の速さを挙げ、仕組みをこう説明する。「他社製品と本製品との違いとして、同期の有無があります。コンシューマー向けから発展した他社サービスは標準的には同期型です。本製品はクラウド内の保存済みデータと更新中データの差分のみの処理を迅速に済ませられます」

また、Fileforce for Constructionの優位点はシンプルなUIにもある。「地場の建設現場の企業さまは大企業と比較して資本に限りがあり、高いITスキルを体得している従業員も多くありません。また、特定の業種に特化したSaaSの場合、WebブラウザーのUIで利用するケースが多いですが、NASなどで管理している建設現場のお客さまにとって新たなUIは操作感をつかむまでが手間です。当社はそうした建設現場の手間を考慮し、今までのNASの運用と同様の操作性にしました」

建設業務に特化した機能では、過去の工事の資料を流用して次の工事に臨んだり過去の工事と同じ作業内容に再度取り組んだりするケースが少なくない。Fileforce for Constructionでは、そうしたデータ引用の手間も削減する。その一つとして、過去の工事内容をハッシュタグのようなタグを埋め込んで検索可能な「高度検索機能」を搭載している。高度検索機能のメリットについて「FileForceにデータを保存するタイミングでデータにハッシュタグに相似した情報を埋め込めます。これにより過去の膨大な現場データから必要な情報を容易に取り出せます」と本多氏はアピールする。

 

最後に、シーティーエスの将来展望を、金井氏は次のように語る。「今後も、建設業務に特化した機能やソリューションを提供し、建設現場の課題解決やDX推進に貢献していきます」

  • 取締役
    デジタルデータサービス事業統括部 部長

    金井 一智 氏
  • デジタルデータサービス事業統括部
    FFCサポートチーム

    本多 数記 氏

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