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PC-Webzine "from DIS" (2021年)

2021年09月号

PARTNER TOUR 色の足跡から作業者を識別する「いろあと」でヒトやモノを管理して製造業のDXを後押しする

岐阜県岐阜市に本社を置くインフォファームは、オフィス設計からソフトウェア開発、ハードウェア販売、ネットワーク構築などをワンストップで提供するほか、独自システムや技術を提供している。抗菌・抗ウイルス塗布剤「Health Bright Evolution」なども提供しており、名古屋市営地下鉄や市営バス、学校や病院など幅広く導入されている。そのインフォファームが特に注力しているのが、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックを基本色としたカラーバーコード「カメレオンコード」を活用したIoTプラットフォーム「いろあと」の提案だ。

複数のコードを高速・高精度に認識

代表取締役社長
辻 博文氏

インフォファームの子会社であるシフトが開発したカメレオンコードとは、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックを基本色とした次世代のカラーバーコードだ。接写をせずに離れた場所からカメレオンコードをかざすだけで、高速・高精度の複数認識が可能だ。コードのサイズは自由で、極小サイズでも認識できる。認識はWebカメラなどの汎用機で対応できるほか、カラーバーコードは市販のカラープリンターで出力できるため、システムの導入コストを抑えて運用できる。1枚の画像から同時に100個のカメレオンコードを認識でき、小さなコードのほか傾いたコードや、フォーカスが合わないコードなど、複数のカメレオンコードを一括で認識できる。RFID(ICタグ)やQRコードに代わる新たな認識技術として、さまざまな分野での活用が進んでいる技術だ。

そのカメレオンコードの技術を利用し、インフォファームが自社で提供しているIoTプラットフォームが「いろあと」だ。カメレオンコードの“色”の足“跡”から、作業現場の作業者を個別認識し、現場状況を見える化する。カメレオンコードとネットワークカメラやカメラ付きタブレットなどを利用することで、食品工場、製造工場、倉庫などのさまざまな現場の見える化、データ化、セキュリティ強化を実現できる。

いろあとの動線管理で業務を改善

新事業開発室 室長
中村 義則氏

インフォファーム 代表取締役社長 辻 博文氏は「特に製造業では、人手不足を解消するためIoTソリューションを導入し、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む企業が増えており、引き合いが非常に多いです。岐阜県に本社がある製造業では、カメレオンコードを作業者の帽子に貼ることで、リアルタイムな動線データを取得して業務改善に生かしています。岐阜大学と連携し、いろあとで取得したデータを人工知能で分析することで、無駄な動きを出さないよう機械の配置や作業手順の見直しを進めています」と活用事例を語る。

同社の新事業開発室 室長の中村義則氏は「現在のいろあとでは4~9台のカメラに1台の解析サーバーをセットにして、画像をエッジ側の解析サーバーで処理しています。今後はAIエッジカメラのようなデバイスを組み合わせることで、解析サーバーを設置せずに使えるシステム構築も検討しています。これによってカメラの導入コストも下がり、ダイワボウ情報システム(DIS)さまの全国の販売パートナーさまにも取り扱いやすいプラットフォームになるでしょう」と語る。カメレオンコードを活用した開発キットも提供しており、大手企業本社の入館システムとしても採用されている。インフォファームでは今後も、安全で効率的な作業者の管理ができるプラットフォームとして、カメレオンコードによるいろあとのソリューションを提案し、製造業を中心とした企業のDXを支援していく。

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