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PC-Webzine "from DIS" (2018年)

2018年06月号

PARTNER TOUR 作業員の安全を守るIoT「建設現場安全管理システム」

各分野でIoTへの取り組みが進む中、建設現場における作業員の安全管理を実現する「建設現場安全管理システム」が本格稼働を開始、建設業を始めとする関連業界や自治体から注目を集めています。作業員のヘルメットに取り付けたセンサーで環境情報や生体情報を入手してクラウドに送信して分析することで、遠隔地から作業員の状況をリアルタイムに把握して安全を確保できるという画期的なシステムです。開発の経緯や効果について、開発元のアイビーシステムにお聞きしました。

まず御社がIoTに取り組むようになった経緯をお聞かせ下さい。

左:代表取締役 若桑 茂氏
右:ソリューションマネージャー 山澤 俊幸氏

若桑氏(以下敬称略) 弊社はさまざまな業務システム開発を手がける中で、スマートフォンやタブレットが普及し始めた10年ほど前から、これらをシステム端末として利用するようになりました。当初はこれらを業務システムに活用するにはさまざまな課題がありましたが、その後ハードやソフト環境の進化によって業務システムへの活用が一気に進み、弊社でも最近の新規受注の90%以上がこれらを利用したシステムとなっています。そしてスマートデバイスを活用するシステムを手がける中で各種センサーメーカー様との付き合いも生じ、センサー情報を無線を介して活用するシステムを手がけるようになりました。5年前はIoTという言葉も一般的ではなかったのですが、センサーからの情報を無線で入手して処理することでシステム開発の幅がぐんと拡がり、これが弊社の得意分野の一つになりました。ナースコールシステムや森林下草刈りロボットなどもその一環です。

では「建設現場安全管理システム」をご紹介下さい。

山澤氏(以下敬称略) 作業員の熱中症予防を中心とした安全管理システムです。ヘルメットに取り付けた環境センサーによって気温、湿度、位置(GPS)、高度(気圧)などの環境情報と、作業者の耳たぶに付ける生体センサーによって心拍数、体表温度などの生体情報をキャッチし、これを無線で電波中継器を介してクラウドに送信、現場事務所の管理システムで現場作業員の状況をリアルタイムに把握するというものです。にいがた産業創造機構(NICO)との協業によって開発したシステムで、環境情報と生体情報のいずれをも確実に入手すべく、センサーの種類や設置場所など3年間に及ぶさまざまな試行錯誤を経てようやく実用化したシステムです。

試行錯誤の一端をお聞かせいただけますか。

山澤 センサーの装着場所については、現場への持ち込み忘れがないようにヘルメット装着型としました。作業員は日々の作業で入れ替わることが多いので取り外し可能とし、機器と作業員との関連付け機能を搭載しました。熱中症の予防は心拍数で判断しますので、心拍と体温のセンシング機能を搭載しました。心拍や体温を測るなどごく簡単なことのようですが、作業の邪魔になることなくこれを正確に測定するのは大変でした。当初は心拍について市販の心拍センサーを利用する予定でしたが、これはそのままでは現場作業には利用できません。そこで中の部品だけを使おうとしたのですが、商品の中の部品だけを使うことはメーカーの許可が下りません。そこで弊社で額に装着する心拍センサーを開発しました。しかしこの試作機は心拍の測定値がどうしても安定しません。そこで耳たぶ心拍センサーを新たに開発し、昨年ようやくシステムが実用化の域に達しました。

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