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ダイワボウ情報システム株式会社

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PC-Webzine "from DIS" (2018年以前)

2018年06月号

PARTNER TOUR 作業員の安全を守るIoT「建設現場安全管理システム」

どのような広さの現場をカバーできるのですか。

山澤 センサーから中継器までは見通し300mをカバーし、中継器を増やすことで距離はいくらでも伸ばせます。無線のカバーエリアについては無線環境の変化が追い風となりました。センサーとの通信について開発当初はZigBeeを利用していました。しかし現場で実際にZigBeeを使ってみると、電波が予想よりも短い距離しか届かず、ZigBeeで建設現場をカバーすることは難しいと困っていたところ、920MHz帯無線が日本でも利用できるようになりました。これだと電波の回り込み特性が良いことから障害物があっても長距離通信が可能です。チームで作業している場合は誰かが倒れるとすぐにわかりますが、離れた場所で一人で作業している場合にはわかりません。だから離れた場所で単独で作業する人の安全管理こそが大切で、位置情報に加えて高度情報を把握するのもそのためです。またGPSによる位置情報は従来5~10mの誤差がありましたが、準天頂衛星システムの登場で昨年から誤差が数cmにまで縮小したことも強い味方です。今後はユーザー企業様の要望に応じて各種センサーを追加することも考えています。

では「建設現場安全管理システム」の価格例を教えて下さい。

若桑 30人規模の現場を想定すると導入費は、センサーが30セットと通信機器、サーバー構築と管理アプリケーション、年間運用保守費用含めて約230万円です。2年目以降は約30万円の運用費が必要となります。弊社の主力は新潟県内を主力とした地域密着型ビジネスで、この基本は今後も変わりません。しかし一方では全国を対象としたビジネスも展開しており、「葬祭業システム」などもその一つです。今回の「建設現場安全管理システム」は、建設業界が抱えてきた長年の課題をIoTによって解決できるシステムとして全国から関心が高まっていますので、販売店様を介した全国展開を見込んでいます。また各種センサーについても、商品化されていないものについては弊社で開発していますが、出荷数が増えてくると弊社の生産体制では追いつきません。耳たぶセンサーのクリップを例にとっても、耳たぶへの圧力が弱すぎず強すぎずの加減がなかなか難しく、専門メーカー様との提携を模索しています。「建設現場安全管理システム」に限らずIoTの今後は、販売店様や専門メーカー様との協業をいかに進めるかにかかっていると感じています。

株式会社アイビーシステム
https://www.ib-system.co.jp/

設  立 1995年6月
本  社 新潟県新潟市北区すみれ野2丁目1番12号
拠  点 Annex Ⅰ
代  表 若桑 茂
資 本 金 2,200万円
社 員 数 55名
事業内容 システムインテグレーション、システム開発、ロボットアプリ開発、IoT機器開発、パッケージソフト開発・販売、派遣業務、機器販売・運用・保守

お問い合わせは ダイワボウ情報システム株式会社 新潟支店 TEL:025-240-0161 まで