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PC-Webzine "from DIS" (2023年)

2023年06月号

ATS Kick Off Meeting Report 2023 DISグループに加わったアルファテック・ソリューションズ DISとのシナジーで2023年度も更なる成長を目指す

アルファテック・ソリューションズ株式会社(ATS)が今年4月1日付けでダイワボウ情報システム株式会社(DIS)の子会社となり、DISグループの一員として新期となる2023年度を迎えることになった。そこでATSは2023年4月10日、都内のイベント会場に全社員を集め、2023年度のキックオフとなる2023年度短期経営計画説明会を実施した。会場ではATSの代表取締役社長 西山紀明氏がDISとの新たなグループ体制で取り組む今後のビジネスについて説明したほか、同社の新たな親会社となったDISの代表取締役社長 松本裕之氏も登壇し、ATSの社員と直接対話した。

営業利益の最高益を2年連続で更新 今後の成長に向けて三つの課題も指摘

アルファテック・ソリューションズ株式会社(ATS)の2023年度の短期経営計画を説明するにあたり、代表取締役社長の西山紀明氏は「2023年度は新しい親会社であるダイワボウ情報システム株式会社(DIS)のグループの一員に加わった初年度となる。ATSはDISの下で成長できる機会がたくさんあると確信しており、2023年度はATSが成長をさらに加速させる好機だと期待している」と語った。

そして2023年度の短期経営計画につながる2022年度の実績について、2021年度に策定した2022年度の予算に対して売上高、営業利益ともに予算を大きく上回る業績を達成するとともに、2年連続で営業利益において最高益(2000年度以降)を更新したことを報告した。

この成果について西山氏は「期の途中で親会社が変わることを発表したにもかかわらず、環境の変化が起こることがわかっている中でも、それに影響されずに2年連続で最高益を更新できたことは、我々の実力によるものだと自信を持って今年度もさらなる成長に向けて取り組みを進めて欲しい」と新年度への意気込みを伝えた。

一方で2023年度以降のさらなる成長に向けて課題も残っていると西山氏は指摘し、「技術方針の取り組み」「業務基盤・顧客基盤・収益構造」「風土・仕組み」の三点を挙げた。そして技術方針の取り組みとして2023年度は「既存技術領域」「クラウド領域」「セキュリティ領域」「データ連携領域」の四つを注力技術領域に設定した。

西山氏は「これまでも技術領域と各事業部でそれぞれ担当するテクノロジーを決めて取り組みを進めてきたが、ビジネスの創出を加速させるためには注力する技術をさらに絞り込む必要がある」と説明した。

このほか業務基盤・顧客基盤・収益構造における課題については「収益基盤を強くするという点でストックビジネスに注力しなければならない。ATSにとってストックビジネスを獲得することは収益と顧客の基盤強化に不可欠である」と強調した。

風土・仕組みにおける課題については「ここで示した課題に対してATSとして引き続き取り組みを進めていくが、ATS単独では取り組みが困難であることや、とても時間がかかってしまうといった課題については、DISとの連携という手段も含めて解決に取り組んで欲しい」と要望した。

  • ATS 西山社長による
    2023年度短期経営計画説明

  • DIS松本社長による、ATS社員との直接対話

  • 会場内の様子

ATSとDISでPMI推進体制を設置 自立する子会社として成長を目指す

短期経営計画では2023年度の達成目標となる売上高と営業利益の予算が示された。そして「ATSには2021年度、2022年度と予算に対して大きく成長できた実力があること、さらにDISとのシナジーを加えることによって充分達成できる目標である」と社員を鼓舞した。

2023年度短期経営計画で掲げた予算を達成するための取り組みとして、「ストックビジネスの推進を意識した顧客基盤の強化」「重点技術のビジネス化を促す活動の強化」「環境変化に対応した取り組みの推進」「先進技術を獲得・維持する仕組みの再構築」「DISとのシナジーの創出と実行」の五つの項目からなる全社方針を示した。

これら全社方針の五つの項目の全てにATSとDISのシナジーが取り入れられており、ATSのシナジー推進本部が同社の窓口となって取り組みを進める。さらにATSとDISはATSの事業独立性は維持しながらも、両社の強みを互いに享受してシナジーを創出していくために「PMI推進体制」を設置した。

ガバナンスとシナジー創出の二つのテーマにおいてそれぞれ三つ、合計六つの分科会に分類し、各分科会で両社のシナジー創出と実行に向けた検討と活動を推進する。その活動内容をDIS の経営戦略本部とATSの経営企画部で構成されるPMI事務局で情報共有し、DISおよびATSの役員で構成されるステアリングコミッティーに報告する体制だ。

西山氏は「DISグループの一員になったことで、ATSはより大きな成長を目指すことができるようになった。しかし「自立する子会社」「存在感がある子会社」というATSの理念は変わらない。親会社に依存するのではなく、親会社との協業・連携を積極的に行い、さらなる飛躍を目指していこう」と呼びかけた。

デバイス市場での強みを維持しながら次世代インフラビジネスを伸ばしていく

ATSの新たな親会社となったDISの代表取締役社長 松本裕之氏も参加し、今後の両社のビジネス展開などをATSの社員に直接語りかけるとともに、会場で直接対話する時間も設けられた。

松本社長はATSとの新たなグループ経営によって期待する成長について「DISグループの主力事業であるデバイス市場での強みを維持しながら国内のインフラ市場とソフトウェア市場、そしてITサービス市場の三つの成長市場を次世代インフラビジネスと捉え、この市場においてATSとDISが持つそれぞれの強みを発揮しながら、両者の強みをかけ合わせることで、ともにより強くなっていけると確信している」と意気込みを語った。

そして「DISはITディストリビューターとして事業規模にこだわっている。あと少しで売上高1兆円を達成できるところまできている。これからはATSとともに1兆円は通過点として、更なる成長を目指していく」と締めくくった。

  • 両社社長と会場参加の社員

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