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DIS School Innovation Project 教育長インタビュー
千葉県 柏市
-2015年6月号-
千葉県柏市
デジタルとアナログの融合による“教員にとってのより良い授業”と“児童生徒にとっての良い学び”をめざして
 
デジタルとアナログの融合による21世紀型スキルの育成
―今回のDIS School Innovation Projectに参加の成果は何ですか。
わかる授業の実現には、授業の改善と教員の授業力の向上が重要で、それが児童生徒の「学ぶ意欲」と「学ぶ習慣」の定着につながります。タブレットPCの導入は、児童にとっては個別・協働・一斉などの多様な学習スタイルによるコミュニケーションツールとして、言語活動や思考活動の充実に効果がありました。また、教師にとっては授業改善への意識を高め、研修への意欲的な参加などが成果としてあげられます。

児童のタブレットPCを活用した調べ学習などの思考活動とノートへの学びの過程や考えの手書き表現、教師の板書による情報提示スキルと児童のタブレットによる思考活動の大画面での全体共有など、学習目的や活動場面に応じたICTの効果的な活用によるデジタルとアナログの融合が、ICT活用を特別なものではなく、日常の授業を効果的に行うための鍵と言えると考えています。
 
近い将来の一人一台環境の時代にむけて
―今後の展望についてお聞かせください。
柏市では「学びフロンティアプロジェクト」として、中学校区単位での独自のテーマによる学力向上策をプロポーザルにより毎年2中学校区を選定し、教育委員会の人的、金銭的リソースを集中的に投入しています。例えば、読書をテーマにした校区であれば、小中9年間での読書1,000冊を目標にしており、そのための図書の整備や図書館指導員の配置拡大などがあります。

近い将来、一人一台の情報端末環境で、すべての教科が電子教科書化され、学習目標や個人の状況に応じた多様な学びが学校内のどこででもでき、さらには宿題など家庭学習の状況も教師がタイムリーに把握できるといった状況もあり得ることだと思っています。いつか、どこかの校区からそんなテーマでのプロポーザルが出てくるかもしれませんが、ICT活用のみならずさまざまな“教員にとってのより良い授業”と“児童生徒にとっての良い学び”を柏市の全校に広げたいと思っています。
 
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