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DIS
ニュースリリース
報道関係者各位
ダイワボウ情報システム株式会社
ディーアイエスソリューション株式会社


ダイワボウ情報システムのグループ会社ディーアイエスソリューションによる
「繊維製造システム」の開発と国内外での本格展開について


 ダイワボウ情報システム株式会社(*1)(本社:大阪市中央区、取締役社長 松本 紘和、略称:DIS)のグループ会社 ディーアイエスソリューション株式会社(*2)(本社:東京都品川区、取締役社長 高井 左千郎、略称:DSol)は、4月1日付けで“繊維システムグループ”を発足、繊維業界のIT化に向け積極的に各種提案を進めることとなりました。
 その第一弾として「繊維製造業向け生産管理システムパッケージ」を開発し、国内企業へ提案するとともに、繊維産業の発展が著しい中国や東南アジアへも積極提案します。

 ディーアイエスソリューション株式会社は、平成16(2004)年10月にダイワボウ情報システムのソリューション部門として設立され、主にネットワーク環境の構築やシステム開発などに取り組んでいます。
 大和紡績株式会社の非繊維事業拡大策の一環で昭和57(1982)年4月に設立されたDISは、パソコン販売やOA、FA、通信などのシステム開発に取り組む一方で、繊維業界向けに「モニタリングシステム」(DLM)を提案、織布業中心に累計で約100社に導入・敷設させていただいております。織機台数にして約8000台実績を数え、保守・提案を継続して実施しております。一部、インドネシアや中国でも稼働しています。
 その実績の上に立ち、DSol内に新たに “繊維システムグループ”を設けて更なる進化を図ることとなりました。その第一弾として、織機モニタリングと連動する各種生産管理システムをパッケージ商品化し、国内外で積極的に提案していきます。 なお、同商品は5月18日〜21日に大阪・南港のインテックス大阪で開催される“国際アパレルマシンショー”(JIAM 2005 OSAKA)に出展して、広く来場者に提案します。

1.いま、なぜ繊維産業向けなのか
 繊維産業、とりわけ繊維製造業は中国やインドの攻勢で厳しい状況にありますが、雇用者数68万人で製造業全体の7%、付加価値額3.4億円で同3.1%と、今もって一大産業とされています。また石川・福井(出荷額約5,175億円、同地域製造業全体の12.0%)、大阪南部(約2,489億円、同15.6%)、岡山(約3,022億円、同4.8%)など産地性が強く、これら地域では地域経済で大きな影響力を持ちます。<平成15(2003)年7月に発表された『新繊維ビジョン』より>
 同じく『新繊維ビジョン』ではIT化の今後の方向性として、(1)大手アパレルと小売間で進むSCM(サプライチェーン・マネージメント)化とIT化を、より川中まで網羅する(2)SPA(製造小売業)事業において行われる川中中小企業に対する小売情報などをリアルタイム共有。商品企画・開発生産・販売の一体的なマネージメントを啓蒙する―の2点が言及されています。
 また中国などとの競合の中で、織・編み製造業を中心とする川中業界にとって付加価値の高い高感度商品をいかにタイムリーに提案できるかが、最大課題となっています。
 このようなポテンシャルとより高度化する顧客ニーズに対し、DSolでは現時点における繊維業界の中でも主要ターゲットを川中企業へと定め、まずは織布工程の生産管理システムなどの提案に注力する意向です。この業種の持つ課題を、顧客からのより高付加価値製品への要求、多品種小ロット化と認識し、製造に関わる人、物、リソースをいかに有効活用するかを実績データを基に情報化することで、製造原価削減、短納期といった問題も解決することが出来て顧客ニーズにこたえる提案が可能とみています。

2.展開方針
 DSolの拠点のみならず、北海道から沖縄まで全国各地に約80の支店・営業所を持つDIS、さらにはDISグループ全体の拠点網を活用して展開していく予定です。
 現時点で既存織機モニタリング導入企業に対して、本企画のマーケティングを実施しており、既に本考え方を基に特定産地企業への導入取り組みを開始して、開発への準備を進めるとともに他にも複数社のお客様からの引き合いを頂いております。
 初年度は売上高で1億円を計画しており、次年度からはさらに拡大を図る計画です。
 なお、新規お客様へのPRを主目的に5月18〜21日開催の“国際アパレルマシンショー”への出展も決めており、システムの概要や現状の織機モニタリングシステムと検反システムの連動デモンストレーションや上位システムとの連携事例をご紹介いたします。
 本事業は、DSolのコア事業の一つと位置づけており、その意味でも早急に立ち上げ、新規顧客拡大と売上げ拡大を目標に日本国内はもとより中国・東南アジアへの可能性を探るため、積極的な訪問を実施していく計画です。
 また織布業だけでなく、染色・加工業や川下のアパレル・縫製業へのシステム化提案も計画しており、連携や他団体運営のEDI接続なども視野に入れて顧客開拓を模索していきます。

3.本システムの概要
 織布業工程におけるSCM(サプライ・チェーン・マネージメント)のマネージメント手法を取り入れ、顧客価値(製品品質、短納期)、顧客満足(的確なリソース状況把握)を上げながらコスト(原料、物流)を低減し、設備、人員リソース効率を高めることを目的とし、
(1)実績状況の把握
(2)仕掛段階の状況把握
(3)仕上がり時間の把握
(4)計画段階の把握
(5)実在庫の把握
などの情報を基に販売マネージメント責任者が顧客と商談が出来るインターフェイスを作成して、的確な回答と信頼を得ることが出来るシステム作りを目指します。
 また本システムは、ステップでの段階的導入を考慮して開発する予定で、それぞれのステップでそれぞれの効果を発揮する提案を考案しています。

<補足>
(*1)ダイワボウ情報システム株式会社(DIS)
URL:http://www.pc-daiwabo.co.jp/


東証1部、大証1部上場(コード番号 9912)
独立系パソコンディーラとして国内PC業界最大手。
マルチベンダーとして、有力PCメーカーおよび周辺機器メーカーに対する圧倒的な商品調達力を誇り、国内最強の地上軍(全国に約80カ所の営業拠点、13カ所の物流センター)を有する。

(*2)ディーアイエスソリューション株式会社
URL:http://www.dsol.co.jp/

ダイワボウ情報システムのグループ企業として、システムインテグレーション事業を担当。
システムコンサルティングからネットワーク構築、機器導入、運用、保守までをメーカーを問わず行えることが特徴。ISO9001取得済み。

以上
(本件に関する問い合わせ先)  
ディーアイエスソリューション株式会社
総務課 小野 正也
TEL:03-6429-6088
ダイワボウ情報システム株式会社
総務部 総務課(広報) 小山(芳)
TEL:06-6281-9100
FAX:06-6258-9351

(参考資料)ご提案システムの概要イメージ図

「モノ」と「情報」をリアルタイムに有効活用
平成17年04月22日
ダイワボウ情報システム株式会社