多くの観客に見守られる中、前年覇者の若林プロがスタートホールに登場しました。
大会最終日の順位はトップと3打差、4位タイからのスタートではあるものの、前日ボギーなしの5バーディで順位を大きく上げたベテランの若林プロは、落ち着いてコースを見据えていました。
前半から3連続バーディでじりじりと差を縮める展開。10番ホールでついにトップを捉えると、14番ホールでは一歩抜け出して単独首位に。2年連続優勝に手が届いたと感じた瞬間でした。
しかし、ここで運命の15番ホールが訪れます。ティーショットがバンカーにつかまり、グリーンに乗せた4打目から、まさかの3パットのダブルボギーで首位から後退。会場には一瞬、緊張が走りました。
そのままトップを守り切った鬼頭さくら選手が優勝し、大きな拍手の中で堂々とフィニッシュを決めた若林プロは悔しさを滲ませながらも、笑顔で勝者を祝福しました。
「この大会でまた成長できた。勝者に心から敬意を表したい。」とコメントしており、次の試合に向けて前向きな姿勢を見せてくれました。
静岡からの帰り道、先輩の表プロに誘われて、親子でバーベキューを楽しんだそうです。逆転で敗れた悔しさがあるものの、また優勝できるという自信を得て、少し気持ちが軽くなったと語ってくれました。