藤井プロが再び挑戦へ 30年目のスイング改革
2025.11.28
11月4日(火)、藤井プロが母親のような気持ちでスコア速報を見守るなか、2025年の最終プロテストが開幕した。
1か月前、この会場では強化合宿を行われ、藤井プロは参加した23人に「全員合格を目指そう」とエール送った。その子供たちが、ついに大一番に臨む。
一方、藤井プロは自身のプロテスト合格から30年を迎えた今年、新たにスイング改造という大きなチャレンジを開始した。
ツアーから退いて以来、これほど多くの球を打ち込んだことはない。
現役時代にはなかったスマホでスイング動画を撮影しては、体の動きや球筋を確認。修正点を見つけては、連続打ちを繰り返す。
「何のために、どうして今スイングを変えるのか」藤井プロにその理由を聞いた。
もともと右隣のコースから回してこないと、自分のプレーしているコースに戻ってこられないほどとにかく飛んで、左に曲がる球が持ち球でした。
そのため、研修生の頃はトラブルを回避するためにクラブを思い切り振れずにいました。
1995年、プロテストに合格したとき、合格者ボードを見て最初に漏らした言葉は「これで思い切りクラブを振れる。」
同期のプロたちが今でも覚えていてくれています。
それだけに、右へ曲がってグリーンで確実に止まるボールへの憧れは強く、合格後は約2年をかけてフェードボールへの大改造に取り組みました。
当時の私は「飛距離はこれ以上必要ない。曲がらない球こそが賞金を稼ぐために必要な技術だ」と確信しました。
今思えば、そのスイング改造こそが、シード獲得にもツアー優勝にもつながったと感じています。
そして今、再び転機が訪れたと感じています。
全米女子シニアへチャレンジしながら感じた、「あと50センチでも前に飛ばすゴルフに変えて、もう一度あの場所に立ちたい」と思う気持ちです。
左に曲がることを怖がっていた30年前。
今その球をもう一度思い出そうとしています。
選手生活を重ねることで爆弾を抱えてきた膝も、人工関節に変えたことで、ドローボールの打ち方に耐えられるのではないかと感じてもいます。
頭では理解していても、ツアーでの痛い経験が無意識にスイングを修正してしまうこともあります。右方向に打ち出すことを危険だと勝手に反応してしまうのです。
だからこそ、打っては見て、見ては打つ。
連続打ちで無意識の反応を消していく作業を続けていますね。
桜が咲くころには、この取り組みが結実していることを信じて、ただひたすらに球を打ちます!
新しい藤井かすみを、楽しみにしていてください。
このレジェンドにして新たなチャレンジ。
その果てしないエネルギーが、プロテストに挑む子供たちに最も必要な「想い」なのかもしれない。
1か月前、この会場では強化合宿を行われ、藤井プロは参加した23人に「全員合格を目指そう」とエール送った。その子供たちが、ついに大一番に臨む。
一方、藤井プロは自身のプロテスト合格から30年を迎えた今年、新たにスイング改造という大きなチャレンジを開始した。
ツアーから退いて以来、これほど多くの球を打ち込んだことはない。
現役時代にはなかったスマホでスイング動画を撮影しては、体の動きや球筋を確認。修正点を見つけては、連続打ちを繰り返す。
「何のために、どうして今スイングを変えるのか」藤井プロにその理由を聞いた。
もともと右隣のコースから回してこないと、自分のプレーしているコースに戻ってこられないほどとにかく飛んで、左に曲がる球が持ち球でした。
そのため、研修生の頃はトラブルを回避するためにクラブを思い切り振れずにいました。
1995年、プロテストに合格したとき、合格者ボードを見て最初に漏らした言葉は「これで思い切りクラブを振れる。」
同期のプロたちが今でも覚えていてくれています。
それだけに、右へ曲がってグリーンで確実に止まるボールへの憧れは強く、合格後は約2年をかけてフェードボールへの大改造に取り組みました。
当時の私は「飛距離はこれ以上必要ない。曲がらない球こそが賞金を稼ぐために必要な技術だ」と確信しました。
今思えば、そのスイング改造こそが、シード獲得にもツアー優勝にもつながったと感じています。
そして今、再び転機が訪れたと感じています。
全米女子シニアへチャレンジしながら感じた、「あと50センチでも前に飛ばすゴルフに変えて、もう一度あの場所に立ちたい」と思う気持ちです。
左に曲がることを怖がっていた30年前。
今その球をもう一度思い出そうとしています。
選手生活を重ねることで爆弾を抱えてきた膝も、人工関節に変えたことで、ドローボールの打ち方に耐えられるのではないかと感じてもいます。
頭では理解していても、ツアーでの痛い経験が無意識にスイングを修正してしまうこともあります。右方向に打ち出すことを危険だと勝手に反応してしまうのです。
だからこそ、打っては見て、見ては打つ。
連続打ちで無意識の反応を消していく作業を続けていますね。
桜が咲くころには、この取り組みが結実していることを信じて、ただひたすらに球を打ちます!
新しい藤井かすみを、楽しみにしていてください。
このレジェンドにして新たなチャレンジ。
その果てしないエネルギーが、プロテストに挑む子供たちに最も必要な「想い」なのかもしれない。




