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藤井 かすみプロ
Kasumi Fujii
藤井 かすみプロ
藤井プロは、大学時代に日本代表として選出されたソフトボール選手の経歴を持ち、23歳からゴルフを始め、95年にプロテストに合格しました。
2001年に初優勝を飾り、その後4年間で国内女子ツアーにおいて10勝を挙げています。
2021年には全米シニア女子オープンに出場し、53歳で挑戦を続ける姿が注目されています。

1ヵ月後のプロテストへ。JGDA強化合宿で見えた覚悟
2025.10.30

2025年最終プロテストが1ヵ月後に迫る中、JGDAはその会場となるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)で強化合宿を行った。合宿に参加した選手は、7月の一次・9月の二次を勝ち上がり、プロテスト合格を狙う精鋭23名。

 

最終ステージに初挑戦する選手もいれば、これまで幾度となく厚い壁に跳ね返されてきた選手もいる。 プロの世界で活躍する多くの選手が口をそろえて言う、「プロテストだけは2度と受験したくない」という言葉。それだけの重圧とストレスがかかる一発勝負だけに、「全員合格してほしい」と語る藤井プロの一言一言に真剣に耳を傾ける選手たちの必死さが伝わってくる。

3日間の合宿の2日目、ラウンド後に藤井プロの講義が行われた。
ここでは、印象的だったアドバイスのいくつかを紹介する。

  • 前半いいスコアが出たとき「こんないいスコアがでるはずがない」、「どこかで崩れるかも」などと自分で蓋をしてしまわないこと。伸ばせるだけ伸ばす気持ちの方が楽にできるし、トーナメントで優勝できるプロは自分でブレーキをかけたりしない。
  • 理想とするスイングや攻め方を貫くよりも、スコアがいいプレーをいいゴルフと考えなさい。自分が今持っているもので戦うしかないのだから。
  • ここにいる23人全員合格してほしい。でももしダメだったら、日本以外のテストや予選会にも参加してみなさい。一番成長できるときを日本でだけ過ごすことはもったいない。

どの言葉も、これまで両親や先生たちから聞いてきた言葉とは違っているのかもしれない。
少し戸惑いながらも、トッププロとしてツアー10勝を挙げたレジェンド・藤井プロの言葉にうなずく選手たち。そして、最後にこう締めくくった。
「プロテストに合格したからといって、バラ色の人生が約束されている世界ではない。プロになってから、どうやって上位で活躍するか、調子がよかろうが悪かろうが、どう賞金を稼いでいくかを考える、プロテストはそのスタートだと思ってほしい」

 

その言葉は、ゴルフのプロを目指す若い選手たちだけでなく、IT業界で働く私たちの心にも突き刺さるものだった。会場の空気が一変するほど熱い講義が終了すると、藤井プロに質問をしに来る選手、足早に練習場に向かう選手、それぞれ感じ方や気付かされた内容は違っていても、全員のスイッチが入ったことは間違いない。
泣いても笑っても、1ヵ月後には“プロテスト”という運命の扉が開かれる。

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