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DISグループの最新情報 from DIS
DISモバイル戦略座談会 -2016年1月号-
加速するDISのモバイル通信ビジネス
M2MやIoTでの法人市場もターゲットに
広域営業本部
サービス営業部
部長 青井 正則
広域営業本部
モバイル営業部
副部長 帯包 勇治
広域営業本部
モバイル営業部
副部長 谷口 立晃
販売推進本部
販売推進4部 MDグループ 
課長代理 神澤 祐介
ダイワボウ情報システム(DIS)のモバイル通信ビジネスが一段と進化している。スマホだけでも国内には年間3,000万台以上の市場規模があるモバイル通信市場。言うまでもなく、これはPC市場よりも大きな数字だ。世界中のあらゆるICT商材を扱うDISは、この分野でも国内外の多くのモバイル通信機器や付属品を取り揃えて主要なMVNOに出荷するなど、いち早く市場開拓と顧客開拓、そして市場形成に向けて取り組みを進めてきた。
そして現状、その需要の90%が個人向けであるわが国のモバイル通信市場にあって、法人需要という新たな市場が本格化し始めている。政府(総務省)は、M2M及びIoT向けのモバイル通信専用番号として、「020」を2016年春より割り当てることを発表している。
さらに、携帯電話やスマホ向けにも「060」を追加することも表明している。法人需要の拡大に対応する動きである。地域密着営業で法人や団体に圧倒的な力を持つDISにとっては、まさに「得手に帆をあげる」流れといえよう。加速するDISのモバイル通信ビジネスについて、キーマンに語ってもらった。
 
国内法人向けモバイル通信ビジネスの商機
 
帯包氏(以下、敬称略)モバイル通信ビジネスにおける法人需要への取り組みは、IoT機器やSIMカードスロットを備えた機器を新たに作るのではなく、既存のWi-Fiルーターやキオスク端末に組み込まれているWindowsタブレットなどの機器類に、020番号を付与できるモバイル通信モジュールを組み込み、デバイスとして提案していくことから始めています。その商品調達を目的として、2015年4月から販売推進本部に販売推進4部を新たに設け、MDグループがモバイルデバイス製品の調達を開始しています。

谷口氏(以下、敬称略)これまでのDISの新規ビジネスは、既存のお客様に新しい製品やサービスを紹介することでした。ところが、モバイルビジネスでは、取り扱う製品やサービスが新しいため、メーカー様も含めてほとんどが新規のお客様となります。しかし、すでに多くのお客様を開拓しており、これまで接点がなかった分野のお客様とのお取引も始めています。もちろんDISの既存の法人チャネルでも、Windows Phoneをキーデバイスとするなど潜在需要が多くあります。それを全社で取り込んでいく体制作りも重要と考えています

神澤氏(以下、敬称略)PCのビジネスは、ホワイトカラーと呼ばれる事務職向けが主体です。これに対してスマホやタブレットは、フィールドワーカーと呼ばれる現場で作業をする人たちも狙えます。このユーザー層には、6人に1台程度しかIT機器が普及していません。今後、新規の市場としてモバイル需要が取り込める期待が大きい上に、DISの既存のPCビジネスと競合することもありません。

青井氏(以下、敬称略)2015年にSIMロックが解除されて、SIMロックフリー対応スマホやSIM回線のラインアップは充実し導入が進んできました。法人向けのモバイル通信ビジネスは、このSIMロックフリー対応スマホやSIM回線だけでなく、M2M(IoT)のソリューション向けのSIMロックフリー端末とSIM回線の市場も存在します。いわゆる電力やガスなどのスマートメーターや自動販売機などに搭載されている通信モジュールなどです。こうした市場に向けて、MVNOも常時接続を基盤とした低額な回線サービスの開発を進めており、同時に販売するM2M(IoT)ソリューション向けの低価格なSIMロックフリー対応の通信モジュールを流通することで、M2M(IoT)ソリューションの潜在需要が活性化され、法人向けビジネスが拡大されると考えております。
 
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