平成21年度に文部科学省「電子黒板を活用した教育に関する調査研究事業」に参画したことをきっかけに、ICT活用教育の推進が本格的にスタートしました。この事業により、ICTを活用した授業は、児童・生徒の学習への興味・関心を大いに高めるものであることがわかりましたし、子どもたちの反応により、教員のICT活用意欲の向上にもつながりました。この事業は電子黒板の活用が主でしたので、タブレットPCと電子黒板と連携した授業を行うことで得られる効果を検証したいと思い「DIS School Innovation Project」に参画しました。
School Innovation Project での成果を全市に広げ、すべての教員がICTを効果的に活用した授業を展開できるようにしたいと考えています。とはいえ、教員の情報活用能力には格差があり、また、他市からの人事異動や初任者採用による学校格差が発生することもわかっています。課題の解決に向けて、現在、リーダー研修や校内研修の充実を通して、教員同士が教え合い、支え合えるようにしています。お互いの経験やスキルの共有が、ICT活用以外の学習指導にもよい影響を及ぼし、ひいては竹原市の教育の質の向上につながると考えています。