企業ユーザーにとって今後の大きなテーマとなるのがBYODです。BYODとはBring Your Own Deviceを略した言葉で、「自分のデバイスを会社に持ち込む」ことです。私物のデバイスを仕事場に持ち込んではならないという従来の企業ITを抜本的に見直す動きで、数年前から米国などで注目されるようになり、最近は日本でも一部の企業が取り入れています。BYODの背景には、いつでもどこでもネットワークに接続できるスマートフォンやパッドPC(アイパッド、スレートPC等)の普及があるようです。これらの私物デバイスのほうが、企業から支給される従来型モバイル端末より高性能であることは珍しくなく、性能が高くしかも使い慣れた端末を使わせない方が不思議だということになります。さらに、端末の種類を問わずに利用可能なクラウド型サービスが普及したことも、BYODへの追い風となっています。